バンブー教室:バンブーだより5月号 学園長ブログ~可能性のとびら~-4
2026年5月20日
4、発達障害と統合失調症の違いや関連性について
自然学園高等部、大学部のお問い合わせをはじめとしてバンブー教室にお問い合わせの保護者からも医療機関で統合失調症と診断されるお子様が増えているように思います。自閉症や発達障害の専門の医師がいる精神科や大学病院などではないクリニックなどを受診したケースでは、その症状から統合失調症を疑われるケースが多いと思います。現在、子どもの統合失調症の診断は激減し、稀な疾患となっていて、以前は統合失調症と診断されていた子どもたちがASDと診断される機会が多くなったと思います。
子どもの統合失調症は、大人同様DSM-5の基準に適合されていて、ASDとの症状の違いとしては「幽霊が見える」といった幻視の頻度が高く、妄想も大人ほど複雑怪奇ではないケースが多いとされていて、虐待やトラウマを受けた愛着障害傾向の子どもたちに見られるフラッシュバック体験や解離症状との鑑別も困難であると言われています。
発達障害の場合は、乳幼児期に比較的早い段階から特性(模倣機能のつまずき、言語機能のつまずき、注意共有のつまずき、こだわり)が見え始め、思春期以降になって妄想などの症状が露呈してくるのに対して、統合失調症の場合は児童期までは手のかからない良い子と捉えられていることが多く、問題を指摘されることが少ないのが特徴です。早い例では、思春期の15歳から多くの場合は20代に、そして遅くても40歳ごろまでに発症すると言われています。
発達障害の場合は、特性上からくる生活の困難さに起因した情緒の混乱であるのに対し、統合失調症の場合は、発症後の様子そのものなので単独の診断名として扱われています。そして、思春期以降に対人関係の障害(孤立、粗暴)が出現するとの違いがあるようです。発達の歪みから生じる問題行動などが積み重なり、自己肯定感の低さからくる居場所のなさや疎外感は、情緒の混乱を引き起こし、フラッシュバックなどの症状が見えてきます。それが幻聴などと間違われる可能性があるのではないかと推測されます。
新しいクラスになじめないことや環境の変化からくるストレス、部活動や勉強などの難易度が向上したことに対する戸惑いや焦りからくるストレスが起因して、睡眠障害などが始まり、情緒の混乱が起因した幻覚や幻聴を感じたり、フラッシュバックから不安が強くなったりする要因が、統合失調症なのか二次障害なのか区別がつかない不安さに襲われた経験がある人は少なくないと思います。医療的な判断は別として、間違えられやすい事例をお話しさせていただきました。





