バンブー教室:バンブーだより6月号 学園長ブログ~可能性のとびら~-5(1)

2026年6月10日

5,継次処理と同時処理とは

ワーキングメモリの問題は、継次処理のつまずきに関係しています。継次処理とは、勉強方法で言うなら時間の流れに沿って学習した順番で理解し、段階を踏まえ全体の理解に発展させ、学習課題を覚え、思い出し、解法につなげることを指しています。先生や保護者と一緒に学習するときは、その理解を補うための言語的な手がかりや視覚的な手がかりを彼らの理解のペースに合わせて提示してもらい、理解段階を踏まえて学習を先に進めてもらえる利点があります。ゲームが好きで得意なお子様は、モニターに映し出される映像やキャラクターが発する言葉や音が、視覚的および言語的な手がかりになり、必要とされる継次処理を助けてくれるので、学習よりも成功体験が積みやすく、ゲームに没頭できるのです。

勉強でもこのような方法を取り入れることができれば段階ごとに理解ができ、記憶や問題の解法に結び付くことができる人が必ずいます。なぜなら、バンブー教室の子どもたちの勉強の苦手さは、知的な遅れが根本的な原因ではない人が多いからです。学校の集団授業では、なかなかこのような継次処理の苦手さを視覚的、言語的な手がかりで補って、生徒の一人ひとりに目を配るゆとりがある環境は少ないのが現状です。

授業では理解できず、教えられた課題のポイントとなるイメージが頭に浮かばないまま、家庭学習で教科書ワークのような課題を消化できるわけがありません。教科書ワークの課題ができず、提出できないお子様は、学校の先生から「答えとその解説を見ながら考え、解答欄を埋めなさい」と指導を受けるケースが多いようです。上記のつまずきがあるお子様は、解説を読んでも理解することが難しく、「読む」「書く」の苦手さがあるためにその答えを書き写すことしかできないのです。そうなれば多動や不注意性の強いお子様は、書き写すことに疲れ、飽きてしまい、ミスが多い答えを書き込んだワークを提出し、先生に怒られてしまうのは必然の流れです。

継次処理が苦手な生徒は、同時処理の利点を生かした学習方法を取り入れなければなりません。同時処理は、視覚的運動的な手がかりでイメージづけて理解している事柄と関連したいくつかの記憶を同時に思い出し、統合することで理解し、解法に結び付ける処理のことを言います。視覚的な認知が得意で視空間のワーキングメモリが比較的優位な人たちや周りの状況を観察し、実際に特定の作業を進めながら物事の全体像を理解していくような人、映像的な記憶のほうがイメージしやすく、映像からの事象を結び付けて考えをまとめていくタイプの人は、同時処理型の思考を得意としているタイプなのです。

 

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