バンブー教室:バンブーだより6月号 学園長ブログ~可能性のとびら~-3

2026年6月6日

3,ワーキングメモリが学習に及ぼす影響

一般にワーキングメモリと言われる学習の基礎となる情報を処理するための認知的スキルが問題になって、学習でのつまずきを生じているケースが考えられるのです。授業に参加することも家庭で学習的な課題を消化することや漢字の暗記、国語の文章読解、計算、算数、数学の文章題、英語のヒアリングに至るまでワーキングメモリを使わずに学習することはありません。ワーキングメモリは「脳のメモ帳」と言った考え方があります。この能力は学習の取り組むための順番を取り決めたり、取り組みやすいプロセスを考えたり、今まで覚えた知識や処理するプロセスを重なり合わせて、頭で問題の解法を思い浮かべたり。立式するのに役立ちます。また、ADHDの特性である気が逸れてしまって勉強に集中しなければいけない時にもワーキングメモリは重要な役割を担います。

宿題などは、ワークシートや宿題のプリントに解答を記述しなければなりません。また問題が書かれた文章をどの教科でも読んで理解する必要があります。その際にワーキングメモリを必要とします。そして、導き出した解答を問題集やノート、プリントの書き込む作業を必要とします。そうなると「読む」「書く」の能力が必要になってきます。最新の研究で明らかになってきている限局性学習障害とは、このような「読む」「書く」「計算する」などの力にあらわれることが多く、情報を処理する際の能力の凸凹が関係していると言われています。まさしくワーキングメモリの特性が関与していることが考えられるのです。

潜在的に持っているこのような発達の偏りから生じる凸凹は、彼らの学習意欲や自己肯定感にも密接に関係しています。それゆえに、今まで学習するために置かれた環境がマッチせずに彼らの特性に負荷をかける結果になってしまうと、ADHDの特性である「不注意性」や「投げやりな態度」、「集中力の無さ」を余計引き出してしまうことになり、学習に取り組むことを阻害してしまう結果になるでしょう。だからこそ、学習に取り組ませるプロセスを考える際に非常に重要なポイントになるのです。

 

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