バンブー教室:バンブーだより6月号 学園長ブログ~可能性のとびら~-5(2)
2026年6月11日
文章題の苦手な人は、目で見た情報を手がかりにパターンやルールをその関連性から見つけ出し、目の前の課題の解決方法を考えることができない人です。いわゆる流動性推理に該当する能力が弱い人です。文章題に書かれている文章の行間から、質問されている答えの手がかりを考え、問題文に書かれていないことを式に反映することができる力が必要です。
その手がかりを探し出すには、注意力や俯瞰的に物事を考える推理力、思考力が必要です。これが苦手な人は、文章に書かれている目先の言葉や数字に注意を奪われ、割り算や引き算なら数字を減らすことだと先入観だけで考えてしまい、問題の全体像を見ることができていない人です。
このような人は、人からの指示が入りにくかったり、人の気持ちが伝わらなかったり、会話が成立しない人たちに多いのです。
だからこそ教える側は、文章題ができない人は、何が理由でできないのかを把握して、そのつまずきを補う学習環境の提供や認知の優位性を配慮した情報の伝達、教材やノートなど教具の工夫による的確な学習支援を授業や指導にも取り入れていかなければ学習効果が上がりません。彼らに合わせた学習方法を確立させることが大切だと思っています。
たとえば「読むこと」「書くこと」が苦手な人は、視機能の弱さ(文字や記号を認識する能力)に加え、視空間認知力や視覚的短期記憶(ワーキングメモリ)、書くという操作における感覚統合の問題(発達性運動協調障害)が起因していることがあると言われています。これらは目に見えないつまずきなので、どうして苦手なのかをなかなか分かってもらえないため、授業中に座席の順番で音読させられて、つかえたり、行をとばしてしたりしながら結局読めずに立たされたままクラスメート視線を感じて、辛い思いをした人は少なくないはずです。
漢字が覚えられない。英単語が覚えられないことも同じようなことが起因しています。英単語は、英語の発音とつづりの規則性に気付くための「音韻の認識」が弱い問題や「ワーキングメモリ」、「文字や記号の視覚認識」が弱い問題が起因しています。そのつまずきを無視して、ただ漢字や英単語を書かせるだけの練習では勉強自体が嫌になってしまいます。視覚や聴覚、触覚など多感覚を学習に取り入れることでこのようなつまずきからの苦手さから解放されるはずです。





