バンブー教室:バンブーだより8月号 学園長ブログ~可能性のとびら~-2

2026年8月22日

2,不登校生に対する考え方と具体的なその対応

不登校に対する考え方は「学校に戻すべき」という問題解決型から「多様な学びの選択肢を尊重する」方向へ大きく変化しています。現在では、心身を休める期間(エネルギーの充電)を経て、通信制高校やフリースクールなど自分に合った居場所や学校以外の学びの場を選ぶことが主流になりつつあります。

現在の考え方では、不登校は「問題行動」ではなく、心身のエネルギーが枯渇して休養を必要としているサインだとしています。まずは「学校に行く・行かない」という結果にとらわれず、子どもが自分らしく社会的に自立するためのプロセスだと捉え直すことが大切だとされています。

現代の不登校に対する基本的な考え方は、以下の3つのポイントに整理されています。まず1つ目は、問題行動ではないとしていることです。怠けや甘えではなく、誰にでも起こり得る心身の防衛反応です。2つ目は、不登校を休養とエネルギーの補充期間としていることです。まずは焦らず、心と体を休めるための「エネルギー補充期」として過ごすことが必要です。3つ目は、在籍している学校へ復帰することだけを目標にするのではなく、社会自立をゴールとして精神的・経済的な自立を目指すという点です。以前は「全日制の学校に毎日通うこと」が絶対的な前提とされていましたが、現在はフリースクールや通信制高校、オンライン学習などを活用して「学校以外の場所で学ぶこと」が社会的に広く認められるようになりました。

不登校は、個人の適応不足ではなく、複雑化する社会環境や人間関係、学校教育のシステム自体が時代に合わなくなってきていることが背景にあると考える専門家が増えています。行政も、特定の学年に縛られない柔軟な学習評価や学び直しの支援へと舵を切っています。

文部科学省で発表しているガイドラインで、不登校からの段階別回復モデルを紹介しています。一般的な見解として共通しているのは、子どもの状態や気持ちに合わせて初期、本格期、安定期、始動期の「4つの回復の段階」が存在するという点です。始動期では、自発的に外出し、フリースクールや別室登校などの社会との接点を模索し始めます。通信制高校に進学した人は、中学3年生の時期に様々な迷い、悩みを抱えながらもそれを乗り越えて高校生になった人たちで、始動期の次のステップにあたる登校再開、社会復帰の時期に属すると言われています。

始動期以降は、「やっと学校に行けた!」「不登校が治ったんだ」と嬉しくなる時期ですが、毎日学校に行けるわけではありません。「月曜~金曜までフルで学校に行けるほどのエネルギーは溜まっていない」と考えることが大切です。この時期は不安定活動期と呼ばれており、リハビリ期間として考える時期です。この期間は、中学校を卒業して高校生になった後もしばらく継続します。行ったり行かなかったりを繰り返す時期です。

この時期に学校としては、個人の決断を尊重しながら本人が掲げた目標を見守り、かつ無理をしない様にスモールステップで進むことができるようなプランを提案する責任があると思っています。生徒の状況を配慮しながら無理なく社会復帰できる計画を考えていきます。

 

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