バンブー教室:バンブーだより9月号 学園長ブログ~可能性のとびら~-1

2024年9月21日

1, はじめに

 

8月23日(金)に夏期講習が終了しました。8月26日(月)の週から授業が始まった公立学校も多いようです。8月下旬から台風10号の気圧の変動を受けて不安定な熱帯低気圧の影響でじめじめして蒸し暑い日が多く、定期講演会が開催された春日部市の9月1日は、時折強い雨が降るということで非常に心配しました。当日は、台風の影響での交通機関の乱れもなく無事に開催することができました。8月になっての告知であったため、参加者の皆さんのご都合が心配でしたが、定員をほぼ満たすお申し込みがあり大変感謝しています。台風の影響でキャンセルされた方もほとんどいませんでした。

 

毎年9月1日は、若者の自殺者が多い時期と言われています。2015年ごろからこのような状況があり、原因や動機には学業不振や家庭問題、学校や友人関係などがあり、文部科学省の担当者は「これらの問題が複合的に重なったことが考えられる」と推測しているとのことです。

その中でも特に深刻なのが、いじめを受けている子どもたちだそうです。『「夏休みが終わる数日前から学校に行くか、死ぬかの選択を迫られているんです。」「始業式が近づくと、いじめで苦しんだ1学期のことを思い出し、恐怖感が高まっていきます。その恐怖から逃げたい、と自ら死を選ぶのです」』と不登校の相談機関の職員のコメントがネットニュースに記載されていました。

昨年発表された小・中・高等学校の統計でも、いじめ認知件数が多くなっていると言われています。新学期のこの時期は、何かと気分が沈みがちになりやすい季節なのです。この気候の変化に、自然学園の生徒の体調の変化を心配していましたが、自然学園バンブー教室の生徒の皆さんは毎日元気に通塾してくれています。新学期が始まり、夏期講習や夏休み中の通常授業で頑張った成果が試験の結果として表れることを期待しています。

今後も台風の影響で、お子様の体調の変化がより一層起きやすくなることが予想できます。台風による気圧の変動は精神的に落ち込みやすく、情緒が混乱しやすいなどの影響に繋がります。気温に関しても、9月の中旬にもかかわらず未だに34度を超える日が続いており、涼しくなる気配が見えません。涼しくなった頃には、子どもたちに2学期の疲れが見えてくる頃だと思います。今年は、1学期に大きな行事を実施した公立学校も多いと聞いています。それでも2学期は子どもたちの負担が多い学期だと思います。勉強面でも2学期を過ぎたぐらいから勉強がわからなくなって諦めてしまうお子様が多くなる時期でもあります。小学校3年生ぐらいから学力不振などをきっかけに通常級から特別支援学級に移籍する発達障害傾向のお子様が増えてきています。不登校の理由として挙げられている「無気力」は、授業について行けないことから勉強に対して投げやりになり、「どうせできない」「勉強は嫌い」などの気持ちが芽生えることで自己肯定感も下がり、学習無気力の状況が生まれます。授業も受ける気力がなく、クラスからも浮いてしまうと自分の居場所がなくなってしまいます。このような「無気力」から不登校に至るケースも少なくありません。

新学期になると、学校に行きたくないと行き渋りがはじまったお子様や学校のいじめや先生との関係などで相談を受けるケースが多くなります。そのようなお子様は、人の目が気になったり、不眠や過呼吸など精神的な不安が体に表れたりしている人もいます。また、不安が大きくなり、情緒が混乱して家や学校でパニックになったり、家庭で暴れたりしてしまっている人もいます。少しでもお子様の不安を感じたらご相談ください。

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