中学部:中学部通信4月号 学園長ブログ~可能性のとびら~-2
2026年5月8日
2,中1ギャップ、高1クライシスに見られる不登校の実態とその対処
「藤まつり 自然学園高等部特別説明会について」
自然学園では、4月26日の藤まつりに合わせて特別説明会を開催しました。4月になり新年度がスタートしましたが、高校進学後の環境の変化に適応できず、不登校や退学に繋がる状況が高校1年次に集中しています。学力レベルの近い同級生に囲まれることで、自分の得意分野がそれ程でもないと気づくことで自信を喪失することなどが原因とされています。この現象を高1クラシスと言っています。不登校が発生しやすい時期として、入学直後からGW明けの時期は特に注意が必要とされています。
中学生段階で見られる中1ギャップとは、中学1年になる段階で突然何かが起きて、いじめや不登校などの問題行動が見られるイメージがありますが、学校制度の違いという外部要因が種々の要因の問題の主原因であるかのようなイメージを抱くと、問題の本質や所在を見誤り、間違った対応をしてしまいます。
高1クライシスも同様に、高校へ入学して間もない時期に生じやすい現象です。高校に進学し、通い慣れた中学校とは違う新しい環境になったことで、勉強面や生活面での変化に適応できないケースから不登校になったり、退学したりしてしまう現象です。
文科省が令和7年の10月に発表した中学生の不登校の統計によると、中1が58,736人、中学校2年生が77,066人、中学校3年生が80,464人と学年が上がるごとに不登校生の数が増えています。
高校生の不登校の生徒数は67,782人(前年度68,770人)で前年度より、前年度から988人減少しています。しかし、令和4年度に高校生の不登校の生徒数が6万人を超えてから、6万人を下回ることはありません。また、在籍生徒に占める不登校生徒の割合は2.3%(前年度2.4%)と前年度より若干減少しています。
不登校生徒について把握した事実として、高等学校においては「学校生活に対してやる気が出ない等の相談があった。」(26.9%)が最も多く、続いて「生活リズムの不調に関する相談があった。」(26.2%)、「不安・抑うつの相談があった。」(16.0%)、「学業の不振や頻繁な宿題の未提出が見られた。」(12.8%)、「いじめ被害を除く友人関係をめぐる問題の情報や相談があった。」(10.2%)の順で多い状況でした。高等学校における中途退学者数は 44,571人 (前年度46,238 人)であり、中途退学率は1.4%(前年度1.5%)と若干の減少は見られるものの、中途退学率の傾向はほとんど変わりません。中途退学の主な理由として、進路変更によるものが最も多く、18,505人(前年度19,087人)となっており、割合は41.5%(前年度41.3%)となっています。
このことから自然学園では、3段階のプロセスを踏まえて徐々に登校に慣れ、学習への取り組みを学び、クラスに馴染めるアプローチを実践しています。このような考えから、令和8年度の募集要項から自然学園が掲げる3段階のスモールステップを具現化したコースを新しく設けました。「フレキシブルコース」は放課後の時間帯である4時から登校できるコースです。45分授業を3時間の時間割で無理なく単位認定の学習に取り組めるコースです。今現在の通信制高校は、ICTを使った自宅での学習など、あらゆる生徒の状況に対応した学習支援が可能になっています。自然学園でも生徒のニーズに合わせた新しい取り組みとして、在宅型の個別学習コースを「オンライン学習コース」として新たに導入しました。このような中学生、高校生の現状も踏まえて、自然学園が実践している多様化する子どもたちが通いやすく負担なく学びやすい新しい高校の在り方を説明させていただきました。





