中学部:中学部通信4月号 学園長ブログ~可能性のとびら~-5

2026年5月11日

7,自然学園で学んでほしいこと

お子様の中には、新しい環境に落ち着かない人たちがたくさんいると思います。クラスメートが変わったり、教科の先生が変わったり、新しい環境に適応するのに時間がかかる人たちが多いのではないかと思っています。自然学園の在籍生は、どちらかというと人間関係を得意としている生徒より苦手としている生徒のほうが多いのではないでしょうか。

自然学園高等部から企業に入社した卒業生が業務をするうえで求められるスキルが、グループワークであり、人の協働が働くスキルとして不可欠な時代になっています。人間関係をうまく構築できる人ほど、仕事がスムーズにこなすことができる人だと言われています。人間関係の基本はコミュニケーション力であると言われていますが、大人になればなるほど人間関係の構築には、高いソーシャルスキルを要求されてきます。

組織では、働くことでの必須である「報告・連絡・相談」はコミュニケーション力がなければハードルが高すぎる能力であるのでずが、このことができなければ、組織がうまく機能しないのです。

社会人として求められるソーシャルスキルとは、相手の気持ちを読み取る能力、相手の気持ちを察して相手の期待する対応や行動がとれることです。目先の業務だけではなく、所属するグループに任された業務全体を把握して、今の状況を考えることが必要とされてきます。そして、自分に任せられた業務の責任を持つだけではなく、グループ全体の業務の進行状況に目を向けて業務を遂行することが求められてくるのです。このことができなければ、「報告・連絡・相談」の何を報告し、誰に連絡し、どのような相談をしたらよいのかわからない人になり、企業を担う社員としての役割を果たすことが不可能となります。

自然学園中等部に在籍している生徒の皆さんは、どちらかと言うと人の気持ちを読み取ることが苦手な人たちです。自分ではそうではないと思っていても、クラスメートからは自分勝手でわがままだと思われている人も少なくないでしょう。人の気持ちを読めない能力には、生まれながらにもっている性格やつまずきとされる特性も起因していることは事実ですが、それだけではありません。自分自身に自信がないことからコンプレックスが強く、自己肯定感が少ない人たちは、その裏返しとして自己主張の強さや他者への攻撃性が、自分の気づかないところで強くなります。

そうであれば、それを改善するにはどうしたらよいのでしょうか。それは、自分自身に自信をつけることが一番有効な方法になります。自分自身には自分でも気づかないよいところ、悪いところ、できること、できないところがあります。できるところには、自分では気づいていないだけであり、他の誰よりも優れているところ、他の人ができないことができることもあるのです。そのことに気付かせてあげること、できることを褒めてあげることで、もっとできるようにしてあげること。そしてなるべく多くの成功事例を積み重ねることで、自分にできるという実感を、持たせることが私たちの役割だと思っています。このことが自己肯定感の高さにつながります。それは『自信』となります。

人間関係も自分に自信があれば、自尊心が高まり、心にゆとりが生まれてきます。心のゆとりは、他者を許し、他者の要求や他者の気持ちを、自分の主張より優先させてあげる気持ちのゆとり心の大きさにつながってきます。そのことができれば、必ず人間関係が今よりうまくいくようになるでしょう。

クラスでもお友達が多くなり、自分を助けてくれたり、認めてくれたりする人たちが多くなり、充実した学校生活を送れるようになるでしょう。そのことは、将来の就労するためのスキルと直結するのです。

自然学園中学部は、皆さんに自信を持たせるお手伝いをして、皆さんが社会に参加できる力を育む学校です。そのために、お預かりしたお子様の特性を判断するための綿密なアセスメントを自然学園の基本コンセプトにさせていただいています。そして中学部のソーシャルスキルトレーニングの授業や学校行事の活動が大きな役割を果たしているのです。

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