大学部:大学部通信 新学期特集号-7

2026年9月19日

7,終わりに(自然学園大学部の就労への3段階のスモールステップ)

現在は通信制高校の入学者は特別支援教育を必要としている人たち(通常級で通級を利用していた生徒)や不登校を経験していた人たちや高校をさまざま理由で中退してしまった人たちです。自然学園大学部はそのための3段階のスモールステップを採用しています。

自然学園大学部では入学者した学生の現状および入学に至る動機やそれまでのキャリアなどをアセスメントしそれぞれの短期、中期、長期の目標設定に応じた個別の支援計画を立案します。一般就労を実現するためには企業実習が必要になります。まずはそこを目標にした3段階に支援プログラムを提示させていただきます。精神的な回復が当面の課題である学生を対象に、「自己肯定感の回復」「社会適応」「2次的な障害の回復」を目標とする学生プログラムを1段階のステップ1とします。社会生活や働くうえで必要なコミュニケーション力、社会性などのソーシャルスキルの獲得を目標とする学生プログラムを2段階(ステップ2)とします。そして企業の実習を重ね具体的な業務や業種における適性や企業風土などから就職活動先を絞ることの実践ができる学生プログラムを3段階(ステップ3)としています。ステップ1の到達目標は自己肯定感を高め、就労意欲を回復することをターゲットにしています。学校生活における居場所づくりやソーシャルスキルの向上や情緒の安定のためのセルフコントロールを課題にしています。ステップ2では企業に求められる必要不可欠な「報・連・相」やビジネスマナー、業務スキルの習得が課題になります。ステップ3は採用を目的とした企業での採用を実現できる実習における業務スキルの獲得や余暇スキルも含む社会生活の実現を視野に入れた課題設定を最終的な目標課題にしています。

リモートでのテレワークの就労以外は毎日の出勤が働くことの基本です。就労を希望する生徒は障害者就労の場合は企業での実習必須になります。そのためにも不登校を経験した生徒は時間をかけて登校することに慣れることが目標になります。そしてクラスの中に自分の居場所があれば人とつながる力が生まれます。それこそが社会参加に必要な社会性の原点なのです。

 

自然学園学園長 小林浩

お問い合わせはこちら