高等部:高等部通信新学期特別編集号 学園長ブログ~可能性のとびら~-1

2024年9月10日

1、はじめに

 

8月22日(木)頃、マリアナ諸島付近で発生した台風10号は、東海地方や四国地方に接近すると予想されていましたが、情報が発表されるたびに進路を西へと変え、26日(月)の夕方6時の予報では鹿児島の奄美地方に最接近すると発表されました。その後、31日(土)は西日本を東へ進み、9月1日(日)は紀伊半島を北上する見込みでした。

 

春日部市の9月1日(日)の予報では、台風の影響で午前中に弱い雨が残り、次第に曇り空になるとのことで、定期講演会の開催を非常に心配していました。しかし、午前中は交通機関にも影響はほとんどありませんでした。そのため無事開催することができました。当日も、定員をほぼ満たすご参加があり大変感謝しています。

 

毎年9月1日は、若者の自殺者が多い時期と言われています。2015年頃からこのような状況があり、原因や動機には学業不振や家庭問題、学校や友人関係などがあり、文部科学省の担当者は「これらの問題が複合的に重なったことが考えられる」と推測しています。

 

その中でも特に深刻なのがいじめを受けている子どもたちだそうです。「夏休みが終わる数日前から学校に行くか、死ぬかの選択を迫られているんです。始業式が近づくと、いじめで苦しんだ1学期のことを思い出し、恐怖感が高まっていきます。その恐怖から逃げたい、と自ら死を選ぶのです」と不登校の相談機関の職員のコメントがネットニュースで記載されていました。

 

昨年発表された小・中・高等学校の統計でも、いじめの認知件数が多くなっていると言われています。新学期のこの時期は何かと気分が沈みがちになりやすい季節なのです。加えてこの気候の変化です。自然学園の生徒の体調の変化を心配していましたが、自然学園高等部の生徒の皆さんは、始業式以降も元気に登校しています。力強さを感じるほどたくましく新学期を迎え、現在も前期試験や体育祭に向けて頑張りを見せています。この調子であれば、前期試験も受験者全員が単位認定の基準をクリアできるでしょう。

 

また、就職を目指して、これから企業の職業実習に行く3年生の皆さんにとっては正念場に差し掛かっている踏ん張りどころの大切な時期です。こんな苦しい時こそ、今まで皆さんを支えてくれたご両親、お世話になった小学校、中学校の先生方、そして現在の担任先生の気持ちを忘れずに、自分が今できることを精一杯頑張ってください。

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