高等部:高等部通信4月号 学園長ブログ~可能性のとびら~-3

2025年4月14日

5,高校生のいじめとスマホ依存の関連性について

一般の高校生の高等学校における人間関係のトラブルではほとんどがSNSを通じてのものです。自然学園高等部でもSNSでの人間関係のトラブルの報告を受けています。不安が強くなるとSNSでのやり取りにクラスメートや担任の悪口などを書き込み、同意を求めることでその不安から逃れたいという心理が働きます。以上のような問題行動が生じやすいお子様は特に他者に責任を転嫁し、他者を攻撃することで自分の責任を回避しようという行動に出ることが多いと思います。このことによってますますクラス内のトラブルが悪化、拡大するものです。

高校生のほとんどの生徒が所有し、あたりまえにスマホを使ってSNSを使用する今、インターネットを介して行われる「ネットいじめ」「SNSいじめ」「LINEいじめ」「Twitterいじめ」が問題となっています。SNSのいじめでは「ネットいじめ」と言われる「掲示板」「ブログ」「裏サイト」「インターネット」「学校裏サイト」に特定の生徒の書き込みやいじめられている生徒の名前を使って無断で出会い系サイト、アダルト系サイト、プロフィールサイトに登録したり、プロフやブログなどを作成したりする「なりすまし」のことで、電話番号やメールアドレスなどの個人情報や個人写真が掲載されるとなりすまされた生徒の精神的なショックは大きなものとなり、心に大きな傷がつきます。またネット上で自分のことを誹謗中傷されることで行き場所のない疎外感、孤独感を経験し、情緒の混乱に繋がります。

LINEいじめは、積極的なものと、仲間はずれ「グループはずし」にするものとふたパターン存在します。「死ねばいいのに」とか、「ウザい」、「キモイ」などといった、悪口や名誉毀損のワードをグループトークで言われながら、自殺に追いやるケースです。SNS依存症におちいっていると、すぐに連絡がほしいという欲求があり、自分の思い通りの反応がおきないと、懲らしめの意味もこめてイジメが起きてしまいます。以上のようなことは発達障害がある生徒でも決して珍しくありません。

お問い合わせはこちら