高等部:高等部通信5月号 学園長ブログ~可能性のとびら~-3

2026年5月27日

3、高等部特別説明会のご報告(高等部新コースのご紹介)

自然学園では4月26日に特別説明会を開催しました。すでに4月になり新学期がスタートしましたが、高校進学後の環境の変化に適応できず、不登校や退学に繋がる状況が高校1年時に集中しています。学力レベルの近い同級生に囲まれることで自分の得意分野がそれ程でもないと気づいて自信を喪失することなどが原因とされています。この現象を高1クライシスと言っています。不登校が発生しやすい時期としては入学直後からGW明けの時期は特に注意が必要とされています。

中1ギャップとは中1になる段階で突然何かが起きて、いじめや不登校など問題行動が起きるイメージがありますが、学校制度の違いという外部要因が種々の要因の問題の主原因であるかのようなイメージを抱くと、問題の本質や所在を見誤り、間違った対応をしてしまいます。

高1クライシスも同様に高校へ入学して間もない時期に特に生じやすい現象で、高校に進学し、通い慣れた中学校とは違う新しい環境になり、勉強面や生活面での変化に適応できないケースから不登校になったり、退学したりしてしまう現象が増えてきました。

文科省が令和6年の10月に発表した中学生の不登校の統計では中1が58,924人、中学2年生が9,544人、中学3年生が80,309人と学年が上がるごとに不登校生の数が増えています。高校生の不登校の生徒数は68,770人(前年度60,575人)で前年度より増加しています。前年度から8,195人(13.5%)増加して過去最多となりましたが、前年度と比較すると増加率は若干低くなりました。(2022年度が18.8%で2023年度は13.5%)。在籍生徒に占める不登校生徒の割合は2.4%(前年度2%)で前年度より増加しています。

不登校生徒について把握した事実としては、 高等学校においては、「学校生活に対してやる気が出ない等の相談があった。」(32.8%)が最も多く、続いて「生活リズムの不調に関する相談があった。」(26.7%)、「不安・抑うつの相談があった。」(16.7%)、「学業の不振や頻繁な宿題の未提出が見られた。」(15.4%)、「いじめ被害を除く友人関係をめぐる問題の情報や相談があった。」(11.0%)の順で多い状況でした。高等学校における中途退学者数は 46,238人(前年度43,401 人)であり、平成25年度以降減少傾向にありましたが、令和2年度を境に増加して中途退学率は1.5%(前年度1.4 %)で増加傾向を維持しています。中途退学の主な理由として、進路変更によるものが最も多く、19,087人(前年度19,055人)となっており、割合は41.3%(前年度43.9 %)となっています。

自然学園では、令和9年度の募集から自然学園が掲げる3段階のスモールステップを具現化したコースを新しく設けました。

「フレキシブルコース」は放課後の時間帯である4時から登校できるコースです。45分授業を3時間の時間割で無理なく単位認定の学習に取り組めるコースです。今現在の通信制高校はICTを使った自宅での学習など、あらゆる生徒の状況に対応した学習支援が可能になっています。自然学園でも、生徒のニーズに合わせた新しい取り組みとして在宅型の個別学習コースを「オンライン学習コース」として新たに導入しました。このコースは不登校などを経験している生徒の実情を踏まえ、現在の現実的な学習環境を負担なく提供し、学習の支援を考えた実践的なコースになっています。文字通り通常コースとの併用でフレキシブルな対応が可能なコースになっています。

このような中学生、高校生の現状も踏まえて、自然学園が実践している多様化する子どもたちが通いやすく、負担なく学びやすい新しい高校の在り方を説明させていただきました。登校するために必要な課題を細分化して、登校に繋がる成功体験を確実に積み重ねてさせることで「小さなできた」が次の課題を受け入れる意欲に結び付きます。明確なプロセスでのスモールステップは、漠然とした不安感の消失、パニックや拒絶感を減少させます。

登校をためらっている要因として学習面と集団での適応力との不安が大きいと思います。ワーキングメモリ問題やコミュニケーションや社会性の問題なども「できない」と思う課題を難易度にあった課題に分化して「できる」の達成感を持たせることが登校することへの安心につながる自然学園の3段階のスモールステップの考え方です。新コースの導入はフレキシブルなステップにおける登校への移行を実践する新しい取り組みです。

 

 

お問い合わせはこちら