高等部:高等部通信6月号 学園長ブログ~可能性のとびら~-3(2)
2026年6月23日
不登校の期間が長い程、人に対する不信感や学校に対する不信感や反発心が強くなります。気持ちが頑なになっているので、大人の人の登校に対する働きかけに対して「なぜ登校しなくてはいけないの」「このままじゃいけないの」「誰も私の気持ちをわかってくれない」「分かろうとしてくれないで自分の意見だけを押し付ける」などの思いを抱いてしまった人はすくなくないはずです。だから気持ちを解放できるまで時間がかかるのです。自分の気持ちを確認し、自分のことを前向きに考えられるようになるまでは自分との格闘もあるでしょう。自分と向き合えて肯定できるようになった時までの有効的な時間を選択することが自分の未来を作ることになります。
スモールステップとは心理学の用語としては、目標を細分化して一つずつのステップを確実に達成することで、最終的な目標へ近づけるという目標達成のためのメソッドです。学習課題など目標達成のプロセスを細分化して、学習者の失敗を減らし着実に進歩を促すために用いられる手法です。
不登校になると今までの追い込まれた精神状態からは解放されるもの、まわりの子どもたちと孤立し自分が取り残された落ちこぼれの烙印を押された気持ちになる人もいるでしょう。家族や担任も含め直接的ではないものの圧力は相当に感じているものです。足掻けば足掻くほど袋小路に入り先が見えない不安がいっぱいになるでしょう。
高校を卒業する目標としては将来的を考えた進路選択があるでしょう。将来の自立は本人も保護者も一番希望する思いです。自立とは社会参加であり具体的には一般就労と考えている人が多いでしょう。働くためのスキルの獲得が現実的な目標になってくるでしょう。そのためには、クラスメートとのコミュニケーションやクラスメートの絆が大切になります。少人数でもクラスの中に自分の居場所ができればソーシャルスキルの獲得の大きな力になります。ソーシャルスキルは学習性のスキルですが机上の学習で獲得できるスキルではありません。やはりクラスメートから認められ受け入れられることで他者を気遣う意識が生まれてきます。そして自ら他者との関係性を望むことでソーシャルスキルが育まれるのです。不登校のままでは人間関係から学ぶソーシャルスキルが未学習のままになってしまうので活用できる人間関係の構築が実践できないままになってしまうのです。人に対しての行動規制もこのような環境からしか生まれてこないものです。自然学園ではこのような3段階のプロセスを踏まえて徐々に登校に慣れ、学習への取り組みを学びクラスに馴染めるアプローチを実践しているのです。





