高等部:高等部通信8月号 学園長ブログ~可能性のとびら~-2

2026年7月29日

2、さいたま市立中学校進路講演会のご報告

先日、さいたま市立上大久保中学校の特別支援学級の上級学校講演会「進路選択と中学生として必要な事」(6月28日)、柏陽中学校の特別支援学級の進路講話会(7月3日)進路講話:「社会に出るために必要な力」~中学生の今、すべき事~ 保護者会:「支援が必要な子どもたちの進路選択」(7月3日)、大砂土中学校の「進路講演会」(7月10日)、「進路に向けて中学生で必要な事」をテーマとして各校の講演依頼を頂き、ありがたくお引き受けしました。

特別支援学級の在籍生は、療育手帳の取得が必須で中学校卒業後の進路は、ほとんどの生徒が特別支援学校を進路先として、その中でも能力が高いお子様が特別支援学校の職業科、分校を受験し、一般就労の実績は、100%としたHPを目にした記憶もありました。当時は職業科、分校の各校が受験倍率も高く、試験も難易度が高く小学校の高学年の学力がないと得点できない難易度が国語、算数の学科試験で出題されていました。そのため自然学園のバンブー教室には、受験に合格する事を目的として特別支援学級在籍の生徒の皆様が多く在籍されていました。現在は分校の数も増え、ほとんどの職業科、分校は、入学しやすくなっています。

そのような状況とは逆に特別支援学級から高校受験を目指す生徒が増えてきました。現在の在籍生の中に療育手帳が更新できない生徒、児相などでの検査結果で療育手帳が取得できない生徒が多くなっているように思います。療育手帳がなければ特別支援学校の進学はできません。だからと言って高校進学には、学力的に難しいと考えているお子様や保護者は、多いようです。

高校には、小中学校の学習を学び直し、単位認定に必要なレポートや試験にその内容を反映している通信制高校もあります。学び直しの授業が単位に認定される高校なら支援学級のお子様も進路として高校の進学を考えられる時代になっています。高等学校の新しい学習指導要領は、各学校の裁量で柔軟な教育課程を編成できる「調整授業時数制度」の導入が議論されています。その導入には生徒の多様性に対応するための配慮が背景にあるのです。特別支援を必要としている子どもたちも当然多様性のひとつとして取り上げられています。

高等学校は通信制高校であっても大学進学や一般的教養の習得を目指す普通教育が中心です。そして自分の意思で高校卒業資格の条件である74単位以上の認定を受けることが必須になります。以上のことから学力の基準をどこに置くかが高校進学を考える基準になります。読む、書くも含め主体的な学習ができない人は、高校側は受け入れたとしても本人の負担を考えると特別支援学校の進路が妥当と考えて良いと思います。

そして将来の進路を考え、総合的な判断が求められるでしょう。そのために通信制高校のさまざまな学習スタイルや通信教育協力連携校、各校の特色をよく理解した学校選びが必要になります。支援が必要な子どもたちの進路選択であるならばまず、単位認定における学習内容の支援、および評価基準の弾力性、スクーリングの場所、期間、試験、および添削指導、レポートにおける難易度、課題における柔軟性、配慮等の認定基準をよく調べた上で進路を決める事が重要です。

7月10日の埼玉県さいたま市立大砂土中学校の特別支援学級では「進路に向けて中学生で必要な事」のテーマを頂き進路講演会でお話をさせていただきました。

貴校からの卒業生を1年生で1人、3年生で1人お預かりさせて頂いています。やはり最近の特別支援学級からの入学生の傾向としては療育手帳が取れないお子様や支援学級には在籍しているものの知的なレベルは、高いお子様が多くなっている印象です。

特別支援学級の在籍生の傾向が特別支援学校と特別支援学級の間に位置する様なお子様から通常級(普通級)の間に位置する様なお子様に少しずつ変化している様に感じていました。実際にお預かりした2人のお子様は学力的には充分に配慮なしで対応できていて、3年生で卒業を3月に控えている生徒は、不器用さや人間関係の苦手さは持ち合わせているものの、持ち前の明るさと誠実さで企業の実習に行っても高評価を頂き順調に就活がすすんでいます。

そんな在籍生の具体的な事例を挙げながら、スモールステップで目標に向かって取り組んでいる状況は、どんな説明より説得力を持って受け入れられていると実感しました。とても楽しい進路学習を保護者とともにすすめることができました。

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