『発達障害&グレーゾーンの子の「できた!」が ふえる おうち学習サポート大全』

2025年6月5日

著者:不登校・発達障害専門

個別指導きらぼし学舎代表 植木希恵

出版:主婦の友社、2023

 

発達障害傾向の子どもたちの学習のつまずきは、脳の情報処理の機能に関係すること認知発達の問題だけが原因となっているわけではありません。学習を取り組ませるまでの環境整備や動機づけが重要になると思っています。簡単に言えば彼らのやる気をどう引き出し、いかに学習を継続させるかがとても難しいのです。ご褒美を用意したところで簡単には、飛びつきません。ゲームに没頭していたアドレナリンがドボドボの脳の状態をすぐには勉強のモードに切り替えさせるのは簡単ではないのです。

絶妙なタイミングでやらせるには、本人に対する特性の理解などを把握して、何度もトライアンドエラーを重ねながら会得したアプローチやタイミングの時期を図る必要があるのです。ですから我々もずっとずっと一人ひとりの子どもたちに向かい合いながら、うまくいかない事を多く経験して勉強の楽しさを彼らに教えてきました。

この本はその意味では、単にABA(応用行動分析学)などの理論で書かれた本ではなく、経験の中から生み出された対応がまとめられてる実践的な本だと思いました。共感することがとても多かったです。その意味で保護者の方々におすすめできるご家庭での学習支援の参考書だと思います。

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