「修学旅行に出発しました。」

2026年5月21日

今日から2泊3日で高等部3年生は修学旅行に出かけました。高校での修学旅行の目的は「見識を広める教養の習得」「集団生活を通じた協調性・公衆道徳の育成」「探求学習の実践」「高校生活の集大成とのなる思いで作り」と分類されています。

文部科学省は学習指導要領の改訂に当たり、生徒が自ら課題を設定し、情報収集、整理・分析、まとめまで取り組む「探究学習」を前面に押し出しています。こうした中、修学旅行を含む校外学習においても、従来の「体験学習」から「探究学習」への移行が模索されています。最近は大学入試の「総合選抜」や「学校推薦型選抜」における「探求学習報告書」や面接時のプレゼン資料として活用するために、現地の課題解決やフィールドワークでの学びをレポートとしてまとめられる探求学習の実践的な取り組みをしている高校が増えています。

自然学園では毎年宮城県の震災遺構に指定されている「荒浜小学校」を探求学習の課題として訪問しています。5月の連休中、観光果樹園「JRフルーツパーク仙台あらはま」(仙台市若林区)では多くの人がイチゴ狩りを楽しみ、連日満員でした。震災後、周辺の荒浜地区は人が住めない災害危険区域になり、住民の集団移転が進んだ。跡地を活用しようと、市は2017年から事業者を募集し、フルーツパークは進出を決めた施設の一つです。近くには震災遺構「荒浜小学校」もにぎわいを呼びこむ拠点の一つになっています。

フルーツパークと荒浜小学校の間に、土地がかさ上げされた高さ10メートルの「避難の丘」があります。海岸までは約800メートル。大地震で津波が起きたときにはフルーツパークや近くの海水浴場の利用者、従業員ら最大約5千人が丘を駆け上がり、避難するとされています。市は大津波警報級の津波で周辺は2メートル以上浸水するとみていたが、新たな想定では、5~10メートル未満の浸水となり、市の想定を上回りました。そのことから「非難の丘」を作り荒浜地区は人の住めない災害危険地域に指定されました。この想定から企業誘致が進まなくなることを県は同時に危惧しているようです。「荒浜小学校」の訪問は震災時の現地の様子を認識するだけにとどまらず、復興に向けた県や市の取り組み、荒浜地区に住んでいた住民の人たちの実際の声をボランティアの方を通じて実際にインタビューできるいい機会になっています。昨年は当時の荒浜小学校の校長先生が自らお話をしてくれました。今回も震災について自分で考え、その全体像の理解を課題にしました。

初日の今日は、世界遺産である平泉を見学する予定です。3代に渡る奥州藤原氏の栄華に思いを馳せ、岩手の自然を満喫してほしいと思います。5月20日(水)の朝、8時45分、3年生全員、予定通りに集合し元気に出発しました。

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