「修学旅行の意義」
2025年5月21日
修学旅行に出かける3年生へ
3年間共に過ごした仲間と一緒に行く3日間の意義は、とても大きいのではないかと思っています。なぜかと言えば、皆さんが自然学園を選んでいただいたのは高校卒業資格の学歴がほしいだけではないはずです。学力をアップして大学進学を目指すための高校生活だけでもないはずです。高校資格なら、現在はネット環境さえあれば単位認定ができる学習環境を選ぶこともできたはずです。
入学する前は不登校を長期間経験していたり、人間関係が苦手で友だちと話すことさえできなかったり、人間関係のトラブルが多く問題児扱いされていていた人たちは、友だちが欲しくて毎日の登校がある自然学園を選択したのではないですか。心のどこかでは社会に参加できる社会性を高めることを何らか意識して入学してきたはずです。皆さんの望み通りこんなに多くの友達ができました。困ったことを相談することや、困っているクラスメートを助ける気持ちも自然に持てるようになりました。そういったことは、この仲間がいたからできたことです。
だからこそ、この仲間と一緒に行くことに大きな意味があるのです。一般に最近言われている興味や関心を広げる探求や問題解決能力を育てることより、昭和の時代から変わらない「非日常で共に学び・過ごすことの喜び」が生徒たちにもたらす本質的な価値であると思いたいです。
そんな大切な3日間にしてください。