たけのこクラスについて ~幼児期の自閉症の特色と対応~
2013年3月7日
第二に緊張に対する耐性と、
緊張が和らぐ感覚を子どもたちの
かかわりの中で教えていきます。
そしてパニックになったときに少しでも落ち着く方法を、
保護者の方々と一緒に見つけていきながら、
自分でもクールダウンができるだけ早くできる工夫や、
時間をかけて教えていく継続的な対応を心がけることを、
子どもたちとのかかわりの原点においています。
第三には、見逃されがちな子どもたちの、
手先の不器用さに対する支援を進めていくことです。
はさみがうまく使えない,字がスペースからはみ出してしまう、
折り紙が上手に折れない、字がうまく書けない、
いつまで経っても鉛筆で線結びやぬり絵の絵を線で
書き表すことができないなどの子どもたちが多くみられます。
指先の細かいトレーニングを強制的にすすめるのではなく、
全身を使った粗大運動を含めて日常の動作を支援しながら、
子どもたちが興味を持って取り組むゲームや
子ども同士のかかわりを通して、
無理のない作業課題を提示してあげながら、
微細運動のトレーニングを無理なく
進めていくことを心がけていきます。
第四には、指示を聞き入れることができて行動に移せること、
約束を守れることのアプローチを、
授業課題やゲームのなかに取り入れながら、
指示を確認をさせるため、絵カードなどを使って、
動作のとっかかりや理解の手掛かりとなるような、
わかりやすく、かつ指示を短く区切った提示の
工夫をしていきながらの継続的なスキルアップを図っていきます。
第五には、就学に必要とされる数や数量の
イメージを育ませる学習、
促音や拗音が聞き取れてひらがなで、
単語として文字が書ける基礎を作っていきます。
語彙をなるべく豊富にさせるようなトレーニングや、
助詞などの正しい使い方を学ぶなかで聞くこと、
話すことの基礎を身につけていきます。
いずれにしても、彼らが適用しやすい環境に配慮しながら、
一定のルールの中で生活でき、ある程度の自己管理ができ、
周りとの必要最低限の関わりや
コミュニケーションができるようになることを目的として、
少しでも就学してからの息苦しさを解消していく
学びの場をたけのこクラスとしています。
~バンブーだより2月号より一部抜粋~