コロナ休校後の不登校~なぜ最大の5月病といわれるのか~
2020年6月24日
全国の学校で授業が再開しましたが、学校に行くことができない、行きたくない気持ちが強くなって悩んでいる子どもたちが例年の今の時期より多いようです。休校中に生活のリズムが崩れたり、配信や家庭での課題学習で勉強に対する悩みが強くなったり今まで以上に学校生活に対する不安がストレスになり、再開前後にその気持ちが大きくなって現在に至る人たちが少なくないのです。毎年5月の連休明けから不登校生が多くなりますが今年は6月の中旬から7月上旬にかけて不登校が多くなることが予測されています。土曜日の授業や夏休みの短縮、行事の中止などが拍車をかけているとも言われています。
もともと梅雨時期は鬱になりやすい時期で5月に続き適応障害が発症しやすい季節です。このことから大人も子ども会社や学校に行くことが辛くなり、不登校や出社拒否の状態が長引き5月病が遅れてくるのではないかと危惧されているのです。
発達のつまずきがあり、認知面でも「読む」「書く」「聞く」などの苦手さがあるお子様は一方的な配信の授業は理解しづらく、問題集やプリント学習も負担が大きいのです。こだわりが強い生徒はわからない箇所にぶつかるともう先には進めません。自己肯定感が少ない生徒は自分だけがわからないことに焦燥感を募らせます。集中力や持続力がない子どもはゲーム機などが散乱している家庭では学習に取り組むことができません。夜もゲームをやめられず、朝も起きられず生活習慣が乱れてくるでしょう。当然家庭で怒られることも多くなるのでそのイライラは極限まで到達することは予想に難くありません。
そこから生まれる投げやりな無気力さや不安が不登校につながると考えられます。この状況に適応障害や他の要因が重なれば目を覆うような状況が特別支援教育を必要とされる生徒には関係してくることなのです。
もしそんな状況を感じたらすぐにご相談してください。
自然学園学園長 小林浩