バンブー教室春期期講習 漢字トレーニング講座のご紹介
2025年3月19日
ワーキングメモリの弱点を補う漢字に特化した講座です。
発達障害傾向があるお子様方は「読む」「書く」ことが苦手なことで勉強につまずきを感じている人が多いです。読むことの苦手さには文字や記号を認知する眼球運動の働きとワーキングメモリと言われる短期記憶の働きが影響しており、認知した情報を処理し、理解力やその後の動作に大きな影響を及ぼします。黒板の字を書き写すことが苦手なお子様は、文字をノートに書き写すために必要とされる目と手の協応など手先の器用さを含む操作性に原因がある人もいますが、ワーキングメモリのような認知するときに必要とされる能力に問題がある人が多いと思います。そして、このような人のほとんどが漢字を覚えることが苦手な人です。学習の基本は文章を読み解くことから始まるので、漢字を覚えることが苦手で語彙をあまり知らない人は、国語の読解だけではなく、算数の文章題などあらゆる学習でつまずきを生じることになります。通常級での発達障害があるお子様方のつまずきは、上記のことより以前に学習意欲からくる未学習が起因しているケースがほとんどです。評価を気にすることで学習から逃げるように遠ざかり、学習無気力が学力不振に結びついています。
小学校の先生が教える漢字学習は、書き順から教える継次処理的な学習方法を採用しているので書くことによって段階的に理解し、漢字の暗記に繋がります。何度か書くことによって記憶に定着し、熟語とともに言葉の種類が増えていきます。一般には通常クラスの8割のお子様はこのような勉強の仕方で漢字を覚えることが可能です。しかし、残り2割のお子様は、この継次処理的な学習方法を補うために言語的な手がかりや視覚的な手がかりを必要としています。通級などで個別に指導してもらえる学習環境では彼らのペースに合わせながらの言語的な手がかりや視覚的な手がかりを補う学習が可能ですが、残りの1割はそれでも覚えることができません。
このようなお子様がバンブー教室の漢字トレーニング講座を必要としているお子様方なのです。このようなお子様は視覚的な認知性が優位で視空間のワーキングメモリが比較的得意な人たちや周りの状況を観察し、体を動かし、実際に特定の作業を進めながら物事の全体像を把握し理解していくようなタイプの人や映像的な記憶のほうがイメージしやすく、いくつかのイメージ的な記憶をたどり、映像からの事象を結び付け、頭で考えを操作し、まとめていく過程で課題全体の記憶、理解、解法をたどっていくタイプで同時処理の方策を得意としているタイプなのです。そのようなお子様には同時処理での学習を提示していくことで記憶につながることができるのです。同時処理は視覚的、運動的な手がかりでイメージづけて理解し、学習した事柄と関連したいくつかの記憶を同時に思い出し、統合することで理解し、記憶し解法に結び付ける処理のことを言います。ゲームで、思考性が問われるようなゲームが得意なタイプは同時処理が得意なタイプです。
このような新しい漢字学習方法を取り入れながらオリジナルの教材で漢字を学習していく講座になります。今までいろいろな教材や塾での学習で効果がみられなかった人はぜひお試しください。お持ちしています。