大学部 就労実習
2011年8月5日
7月吉日、大学部では3回に分けて就労実習を実施しました。
場所は東京都某区にあるモスバーガーショップです。
言うまでもなく、モスバーガーは手作りで
おいしくヘルシーなハンバーガーの店として有名ですね。
大学部のそれぞれにとっては、
これまで授業で培った就労スキルを実践できる貴重な機会です。
とはいえ実際に営業している店舗なので、
そこでの失敗はお店に損害を与えることになります。
挨拶はちゃんとできるだろうか、お客様に失礼な態度を取らないだろうか、
始まる前は内心、とても心配をしていました。
ショップでは、まずは挨拶や洗い物など必要なことを
ひとつずつ丁寧に教えていただきました。
最初からできなくても、すぐにその場で注意することで、
ひとつずつできることが増えていきました。
1日目はぎこちなさがありましたが、2日目になると慣れてきて、
商品をお客様に持っていったり、レジ打ちを学んだり、
自分ペースながらも仕事の幅を増えていきました。
これも、店長さんがあきらめずに、手取り足取りサポートして頂いた結果です。
本当にありがとうございます。
今回得た、とても大切なことは、各自が弱みを理解できたことです。
挨拶の声が小さく抑揚がなかったり、
笑顔で接することができなかったり、
お客様が帰られる前に先に居なくなってしまったり、
現場の接客業務としてはまだまだの部分が多かったです。
働く現場にいる厳しさを学ぶ必要がある。
店長さんの言葉です。
スキルとともに、働く姿勢が大切だと改めて考えさせられました。
大学部ではソーシャルスキルの授業をたくさん取り入れています。
9月からはもっともっと実践的で魂のこもった授業を行って、
社会適応につながる活きたスキルの獲得につなげて行きたいと思います。
最後にエピソード。
「私でも役にたちましたか?」
この言葉は、就労実習の終わりにある学生が実習先の店長に行った言葉です。
この学生は、中学時代の就労体験で非常に苦い経験をし、
当初から不安を口にしていていました。
「充分役にたちましたよ」と言うと、
その学生は涙を流しながら両手を握りしめたということです。
働くって、人の役に立つって、こんなにもうれしいことなんですね。
※今回、貴重な場を提供してくださった、オーナー、店長、ショップのみなさま大変ありがとうございました。