学園祭(思いやり収穫祭)第2日目
2025年11月4日
「特別講演会シンポジウム『不登校からの脱却』」のご報告
学園祭2日目の11月2日(日)は、14時から、「不登校からの脱却」をテーマとして、特別講演会シンポジウムを開催いたしました。
全国の小中学校で2024年度に学校を30日以上欠席した不登校の児童生徒は前年度から7,488人(2.2%)増の35万3,970人となり、過去最多を記録しています。不登校の増加は12年連続で、10年前と比較すると小学生は5.5倍、中学生は2.2倍増しています。ただ令和6年度に新規で不登校になった児童生徒は減少しているので下げ止まりの兆しはやっと見えてきました。
不登校の内訳は、小学校が13万7,704人(前年度比5.6%増)、中学校が21万6,266人(同0.1%増)。児童生徒全体に占める割合は3.9%。不登校児童生徒について学校側が把握した事実としては、「やる気が出ない等の相談があった」30.1%が最も多く、「生活リズムの不調に関する相談があった」25.0%、「不安・抑うつの相談があった」24.3%、「学業の不振・頻繁な宿題の未提出」15.6%、「いじめ以外の友人関係をめぐる問題」13.2%の順で多い状況ですが、その次に来る統計が「障害に起因する特別な教育的な支援の相談があった」であることから、発達障害傾向の生徒児童と不登校の関係が深刻な問題と考えられます。
今回の「思いやり収穫祭」特別講演会として「不登校からの脱却」をテーマにさせて頂きましたがとてもタイムリーな企画であったと思いました。
小学校では通常学級でスタートしたお子様が、学業不振や人間関係のトラブル、そして学年が上がるといじめなどの問題に発展し、不登校になる事例が多いことを実感しています。適応指導教室や、別室登校などの支援を受けている生徒も少なくないですが、発達障害傾向が指摘されたお子様は、特別支援学級に転籍したお子様が多いように思います。
保護者の皆様は、小6や中2、中3になって進学を考える時期になってお悩みになっているようです。
今回はこのような状況で自然学園を進学先に選んだ卒業生の皆様にパネラーとして参加していただき自らの体験をお話ししていただきました。
当日は、多くの皆さんにご参加いただき、大盛況で終えることができました。また、卒業生への質問をされるなど熱心な保護者の方々が参加されていたことが印象的でした。とても意義ある講演会になった感じでいます。






