学園長コラム 可能性の扉
2013年5月16日
連休が明けて、いよいよ本格的に勉強に
取り組まなければいけないシーズンが始まりました。
3学期制の中学校では、中間試験が5月中に
実施される学校が多くあるでしょう。
しかし、新入生も中間学年の生徒も、
新しい環境に慣れるまで、落ち着かなかった人も
多いことでしょう。
5月は、気持ちが不安定になりやすい時期であり、
「五月病」という言葉が一般的になっているくらいです。
「五月病」というと、新入社員のサラリーマンや
大学の新入生などに見られる、新しい環境に
適応できないことに起因する、精神的な症状を指していました。
ゴールデンウイーク明け頃から、毎日の生活に
やる気をなくしてしまう状態が続くことで、
医学的には、適応障害や気分障害、
鬱(うつ)と診断される症状です。
最近は、中学生、高校生ばかりではなく、
小学生や幼児への低年齢化が進んでいるようです。
バンブー教室の子どもたちの場合、発達のつまずきが起因して、
元来、2次障害と言われる精神的な不安定さや、
不登校などの問題行動が伴いやすい特色があるかもしれません。
症状としては、いらいらすることが多くなったり、
学校に行くことが億劫になったりすることがあります。
「不安」「焦り」「憂鬱さ」が強く
感じるようになることもその一つです。
朝、なかなか起きることができない、夜眠れない、
食欲がない、頭痛、めまいなどを
頻繁に訴えるようになったら要注意です。
タイプ的に言うと、真面目で完璧主義的な性格で、
自分で早く環境に適応したいと頑張る気持ちが
強い人ほど、期待していた新生活のギャップに落ち込んだり、
必要以上に頑張りすぎて緊張が強くなり、
モチベーションが継続できなくなる傾向にあるようです。
小学生で、学年が進級したため、
勉強を頑張ろうと思って、必要以上にやる気になっている生徒や、
新しく変わった担任の先生に馴染めずに、
いまだに緊張状態が続いている生徒が、バンブー教室の
生徒の中にも多いため、心配しています。
中学生では、初めての中間試験があるため、
相当緊張している子どもたちも多いと思います。
バンブー教室に通っている子どもたちは、
勉強が苦手だと意識している人たちが大半を占めているでしょう。
そして「テスト」「試験」と名前のつくものが、
小学校低学年の時から、とにかく大嫌いで、
人と較べられたり、叱られたりした苦い思い出が
トラウマになっている人ならなおさらです。
(つづく)