学園長コラム 可能性の扉
2013年6月6日
特にGW明けから梅雨時にかけては、
気候の変動と精神状態が微妙に関係していて、
どうしても体調を崩しやすく、日によって、
「不安」や「憂鬱」、「イライラ」が
隠し切れない子どもたちによるトラブルが、時折生じます。
体調が悪い日には、他の生徒にちょっかいを出して見たり、
自分の悪口を言われたと言って大声を出してわめいたり、
落ち着かなく暴力的な行為に及んでしまう子どもたちも、
2次的なつまずきがある子どもたちにはいるのです。
自然学園の医療顧問を務めて頂いている、
自閉症スペクトラムに詳しい医師の海老島宏先生による話では、
そのように、子どもたちの体調が悪く、
問題行動を起こした日の統計を取っていくと、
天候や気圧の変化の共通性を見出すことができるそうです。
それが分かることができれば、そのような日には、
刺激が少ないリソースルームのような部屋で、
登校直後から対応することが、パニック的な行動や問題行動を防ぐ
最も効果的な対策であると教えていただいたことを思い出しました。
稲作と気候の関係と同じように、
繊細な子どもたちを扱っていることを改めて感じた農業実習でした。