学園長コラム ~可能性のとびら~【5月号】②
2014年6月11日
小学生で、
学年が進級したので
勉強を頑張ろうと思って
必要以上にやる気になっている生徒や、
新しく変わった担任の先生に慣れずに
未だに緊張状態が継続している生徒が、
バンブー教室の生徒の中にも
多いので心配しています。
近年、小学生の不登校生が
少しずつ増加しているという
統計が出ています。
やはり、学校生活において
必要以上のストレスがかかり
精神的な負担が強くなってくると、
前記したような心の不安定さが
精神的なバランスを崩し、
生活習慣が乱れ
心身症的な症状としてあらわれ、
不登校に結びついてくる
小学生が少なくないのです。
発達障害がある子どもたちは
そのバランスを崩しやすいと
言われています。
中学生では、
初めての中間試験があるので、
相当緊張している子どもたちが
多いと思います。
バンブー教室に通っている子どもたちは、
勉強が苦手だと意識している人たちが
大半を占めているでしょう。
そして「テスト」「試験」と
名がつくものが、
小学校低学年の時から
とにかく大嫌いで、
人と較べられたり、
叱られたりした
苦い思い出が
トラウマ的になっている人なら
なおさらです。
学年が上がり
中学3年生になってくると、
クラスの子どもたちの話題も
高校受験にシフトして、
学校の偏差値の話題や
塾での模擬試験など
個々の成績の話題が
多くなってきます。
ホームルームでも、
進路についての担任の先生の話を
頻繁に聞くことが多くなります。
もちろん家庭でも食卓でも
進路の話題が上ってくるでしょう。
LD傾向が伴う
発達障害の子どもたちは、
学力不振の悩みを抱えているので
精神的な負担や
焦りが大きくなってきます。
そして、強迫観念的な気持ちが
心の中を支配するようになってきます。
それに追い打ちをかけられるように
ワークなどの学習課題、
宿題に費やされる時間や
放課後の学習塾、
試験勉強など
割かれる時間が多くなると、
精神的にもゆとりがなくなり、
余計に不安定な気持ちに
拍車がかかってきます。
学校の先生や
保護者から進路のことで、
叱責や多大な期待を
かけられるようなことがあれば
現状から逃避したい願望が増大し、
特色である衝動性とともなって
不登校を選択することは
容易に想像がつきます。
自分では行きたい、
行かなければいけない
という気持ちが強い子どもたちは
知らず知らずに
心身症的な状態が強くなり、
身体的に適応できなくなるケースを
私は目の当たりにしています。
そのようなことも含めて、
バンブー教室に在籍している
子どもたちにとって、
GW明けから梅雨入りのこの季節は
特に注意を払わなければいけない
時期だと思っています。