学園長コラム ~可能性の扉~
2014年2月21日
前回も高等部通信で
お話させていただいたように、
自然学園では各学年を通じて
体験就労を実施させていただきました。
仕事内容は
各学年の生徒の皆さんによって違いますが、
それぞれの仕事に
一生懸命取り組んでくれたようです。
ここでは、
今回の体験就労で経験した仕事内容、
求められたソーシャルスキル、
そして、それぞれの反省会を通じて
どのような人材が、
企業側が求めているのかを検証し、
採用されるための
スキルを身につけるには
どのようにしたら良いかを
お話したいと思っています。
いくつか仕事内容を
ピックアップして
ご説明させていただきます。
最近の企業の傾向としては、
手順を理解すれば、
それにしたがって
正確に仕事を遂行し、
集中力や持続力が
健常の人たちよりも、
高い発達障害がある人たちの
雇用を積極的に進めている企業が
少しずつ多くなっているようです。
2018年から、
発達障害者をふくむ
精神障害者の企業の雇用が
義務化になったことも
影響していると思われます。
2013年の障害者雇用の達成率は
過去最高になり、
去年から実施された
2%の雇用率に対して、
2%を上回っている企業が
全体の46.8%という結果がでています。
今現在、
身体障害者の雇用率は
障害者雇用全体の約76%で
精神障害者の割合は4%しかすぎません。
しかし現状としては、
身体障害者の雇用が
難しくなっている
現状があります。
それは、身体障害者の60%が
65歳以上の高齢者だからです。
この現状を受けて
精神障害者の
積極的な雇用に
企業は舵を切っていくだろうと
予想されます。
その中で、
発達障害者の障害者就労は
大きく変化していくことを
期待しているとともに、
本校の卒業生の実績が
全国の発達障害者の雇用の
後押しになるように、
発達障害がある
子どもたちを対象にした
キャリア教育を確立し、
その取り組みを
広めていきたいと考えています。
『高等部通信 おもいやり 第9号より』
≪次回へつづく≫