学園長コラム~可能性のとびら~①
2014年12月26日
自然学園でお預かりしているお子様たちには、
非定型自閉症傾向の子どもたちが、
多くなっているように思います。
自閉症スペクトラム傾向の
特色が強く出ていながら、
学習障害やAD/HD(注意欠如多動性障害)の
特徴的な傾向もみられる点が
非定型自閉症傾向の1つの特徴といえるでしょう。
そのような子どもたちにも
いろいろなタイプがあって、
情報の処理の仕方や
認知の特徴の違いによって、
教え方や教材の選択が違ってきます。
たとえば、視覚的な空間の認知が得意で、
画像で全体像をイメージできる能力があるタイプは、
画像処理が得意で、頭の回転が良く、
いくつもの情報が同時に処理できるタイプが多いでしょう。
視覚的な言語能力に長けているタイプは、
1つずつ順番に論理的に物事を処理できるので、
数学が得意で、抽象的な理解に優れ、
記憶することが得意なので、
試験などを比較的得意としている人が多いと思います。
ただ行動が遅く、同時処理が苦手で不器用なタイプが多いので、
実際より能力が低く見られる人が多いでしょう。
『バンブーだより12月号』
「学園長コラム ~可能性のとびら~」より抜粋