学習における発達障害がある子どもたちの現状②

2014年12月4日

10月号でご紹介させていただいた
「自閉症の僕が飛び跳ねる理由」が
世界20か国以上に翻訳され、
日本のドナ・ウィリアムズ
(自閉症だったわたしへ)と言われている
東田直樹さんの最新著書で
「跳びはねる思考
―会話のできない
自閉症の僕が考えていること」の中に、
「僕にとっての記憶は
線ではなく点のようなものだからです。
十年前の記憶も昨日の記憶も
変わりはありません。
失敗したこと自体覚えていても、
いつ、どんな失敗をして、
自分がどうしなければいけなかったのか、
記憶がつながらないのです。」
という記述があります。
そうであるならば、
体系的な学習を習得することが
難しいということになります。
私は社会科の教師でもありますが、
社会科ではなるべく関連づけて
社会用語を学ばせ、
歴史などはストーリーとして
理解させることが
大切だと言われてきました。
しかし発達のつまずきがある子どもたちは
従来、体系的な学習が苦手なので、
教えてもらったことを、
ノートを見ながら復習して
関連付けて記憶することは苦手です。
従来の学習塾が実践している
復習を中心とした体系的なテスト対策は、
彼らにとって有効的ではないのです。
そして試験日までに記憶として
残らない可能性があります。
 
      『バンブーだより11月号』
       学園長コラム~可能性のとびら~ より抜粋
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