最新令和6年度不登校児童生徒についての統計と特別講演会『不登校からの脱却』のお知らせ

2025年10月31日

小・中学校における不登校児童生徒数は35万3,970人(前年度346,482人)と過去最多となり、12年連 続で増加したものの、増加率は小学校5.6%(前年度24.0%)、中学校0.1%(前年度11.4%)、小・中学 校全体2.2%(前年度15.9%)であり、前年度から低下しました。高校は6万7782人(同6万8770人)で、小中高を合わせると42万1752人に上りました。不登校児童生徒数のうち、新規不登校児童生徒数は、小学校で70,419人(前年度74,447人)、中学校で 83,409人(前年度90,853人)であり、小・中学校ともに前年度から減少した。 小・中学校合計の新規不登校児童生徒数は153,828人(前年度165,300人)であり、9年ぶりに減少しました。下げ止まる兆しが少し感じられる統計ですが、まだまだ深刻さは継続しています。

不登校児童生徒について把握した事実は、小・中学校においては、「学校生活に対してやる気が出ない等の相談 があった。」(30.1%)が最も多く、続いて「生活リズムの不調に関する相談があった。」(25.0%)、 「不安・抑うつ の相談があった。」(24.3%)、 「学業の不振や頻繁な宿題の未提出が見られた。」(15.6%)の順でした。

発達障害の疑いがあり特別支援教育を必要とする子どもたちに関係する統計としては、「障害に起因する特別な教育支援の求めや相談」(9.6%)の項目が挙げられています。注目すべき点は、小学校での統計では含めれば最も多かった「いじめ被害を除く人間関係をめぐる情報や相談があった」(11.8%)に次ぐ多さで第6番目に続いていることです。統計の発表において、このような事実は見逃されがちですが、それ以外の上位に挙げられている不登校児童生徒について把握した事実は、発達障害がある子どもたちの特性として考えられている2次的なつまずきでもあります。そのようなことから特別支援教育を必要としている子どもたちの対応の強化が求められると考えます。

今年の思いやり収穫祭の特別講演会は11月2日の午後2時から自然学園の校舎にて実施します。小中学校時代に不登校を経験した卒業生が、どのように不登校を乗り越えられたのかを、その理由を踏まえ卒業生に話を聞きながら、不登校の実情や発達障害のつまずきの関連性をご理解いただけるような機会にと、この講演を考えています。少しでも現在不登校や行き渋りを経験して、将来的な不安や絶望感を感じ、将来を悲観している人たちや進路、進学に対する不安を感じている人たちに勇気や希望を送り届けるコンセプトです。一般就労や通信制高校に関する疑問や関心のある方も是非ご参加ください。

お問い合わせはこちら
  • カテゴリー
  • タグ
    アーカイブ

    自然学園 公式X更新中

    自然学園 Instagram更新中!