第18回自然学園定期講演会の報告 『「発達障害の人が企業で働き続けるには」~求められる価値観とスキル~』 講演者 松為信雄
2024年9月4日
9月1日(日)、自然学園では春日部市役所 ひだまりホールをお借りして、第18回自然学園定期講演会を開催しました。台風10号の接近により、天候が不安定な中ではございましたが、会場が定員に満たされました。ご参加をいただき誠に感謝しています。
今回の定期講演会では、「職業リハビリテーション協会・松為雇用支援塾 主宰
神奈川県立保健福祉大学・東京通信大学 名誉教授」であり、障害者就労のスペシャリストである松為信雄先生にご講演いただきました。
内容としては、『「発達障害の人が企業で働き続けるには」~求められる価値観とスキル~』というテーマでお話をしていただき、参加した本校の生徒・学生も熱心に耳を傾けておりました。
この講演会の中で松為先生は、現代のキャリアの考え方では『進路選択は「汽車に乗せる」から「自動車を運転」の時代になっている』こと。自分でエンジンをかけながら(動機づけながら)、道路を自分で探してゆく(自己決定してゆく)ことが求められていることを話されていました。そして車のオーナーは自分自身であるとのことです。だからこそ、自己決定のプロセスが重要であり、自分で選んだ進路や職場において多くの充実感・達成感が生まれ、その結果、自己有用感・肯定感が育まれ希望となり、将来への展望となること。そのことを職場や家庭、学校などが連携して支えることが重要であると具体的な施策に触れた講演でした。
講演会後に記入いただいたアンケートでも好評な言葉をいくつもいただきました。12月1日には、第19回定期講演会を開催する予定ですので、是非ご参加ください。詳細につきましては、随時お知らせさせていただきます。多くの方のご来場を心よりお待ち申し上げております。