第19回定期講演会のご報告

2024年12月2日

『問題行動を怒らず、減らす。ほめれば変わる』~発達障害がある子どもたちに効果的なソーシャルスキルトレーニング~ 星槎大学副学長、星槎大学教育学研究科教授 西永堅

 

西永先生の著作である「子どもの発達障害とソーシャルスキルトレーニング」には、スキルは「技能」ではなく「学習性の能力」であると書かれています。特別支援教育を必要とされる発達障害の傾向がある子どもたちの「ソーシャルスキル」や「コミュニケーションスキル」や読むこと、書くこと、聞くことにも関係している学習のつまずきなど「アカデミックスキル」は学習や練習の結果で大きく変わってくると書かれています。

発達障害傾向の子どもたちは、早生まれのお子様と同じように発達に遅れがあるからできないことが多いのです。4月生まれと3月生まれのお子様に差が生じることと同じことです。子どもの現在の能力に見合ったできる課題を用意して結果を出すことが大事であり、結果が出ないのは教えるプロセスが間違っているとのことです。子どもはできるから練習を頑張れるのであって、できないから練習が苦手なのです。不登校の理由である無気力は学習におけるプロセスの問題であると言えるとのことです。

応用行動分析の原理はすべてのスキルの向上に効果的であり、学習を繰り返すことで上記のスキルに必ず変化があると言うことを具体的にお話しいただいた内容でした。

自然学園では今後も保護者の皆様の関心が高いこのような講演会を継続していきます。

 

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