高等部 新しい年を迎え
2010年1月20日
新しい年を迎え、自然学園高等部の未来に対して、いくつかの抱負を語りたい。
昨年四月から十二月までの九ヵ月間に、
まるで上昇気流に乗ったかのように、
出席率が良くなっていることを讃えたい。
もちろんなかには皆勤の生徒もいるが、それよりも、
週に一日か二日程度の出席だった生徒が
少しづつ登校回数が増えて来ていることが嬉しい。
気持ちが前向きにならなければ足だって動かない。
心が動かなければ体も動かない。
だから、出席率が良くなった、ということは、
生徒たちの心が動いていることの証しなのである。
今年は自然学園高等部の全員が朝から顔を揃える日数が増えることに
大きな期待を抱いている。これが抱負の一番である。
次に期待と希望を抱いていることとして、
今年四月には自然学園高等部が全三学年揃うことをあげておきたい。
先輩がいて後輩がいる。これが学校の自然な姿である。
今年四月からはにぎやかな学園になることはまちがいない。
だからこそ希望してやまないことがある。
それは自然学園高等部の全員が、自分とまわりにいるみんなに対して
誠実であってほしいということだ。
この場合の〝誠実〟とは
『自分がされたら嫌なことはひとにもしない』
と言うことであり、
『自分がされたら嬉しいことを人にもしよう』
と言うことでもある。
今年は後者を自然学園高等部のモットーにしたいと思う。
第三の抱負は自然学園高等部の生徒たちに対して、
私たちが成すべきことについてである。
昨年十二月の終業式にあたって小林学園長が話されたこと
勉強よりも大事なことがある
をふまえて、次のような目標を提出したいと思う。
〝みんなが人間として成長していけるように支援し、
応援することを約束しよう。〟
時には厳しいことを言わざるを得ない時もあるだろう。
だが、それらを受けとめることも、実はみんなが
「人間として成長して」いくための道すじなのである。
最後にスペインの近代詩人、アントニオ・マチャードの詩句を記して、
新年のメッセージとしたい。
〝道行く人よ、旅人よ、
あなたの歩みこそが道をつくる〟
by宮崎 2010年1月19日