11月15日（金）に高等部の芸術文化鑑賞会を実施しました。今年度は、埼玉県のさいたま市にある「鉄道博物館」に行きました。例年、この芸術文化鑑賞会は「自分の力で目的地まで向かい、時間を守って到着する」というスキルを身につけるために、現地集合・現地解散を目標にしています。事前に、現地に到着するための計画を作成したり、現地までのルートを確認したりと、入念に準備をしてから当日を迎えるようにしています。当日はあいにくの雨となってしまいましたが、準備の甲斐あって、生徒たちは無事に博物館前に集合することができました。

館内では、事前に班ごとに話し合って作成した班行動計画をもとに見学しました。計画通りにいかないこともあったかと思いますが、そのたびに班のメンバーで話し合い、臨機応変に対応しようと努める生徒の姿が多く見られました。また、今回、自然学園以外にも多数の学校団体の利用者がいた中での行事となりました。集団や周囲の喋り声が苦手な生徒も多いかと思いますが、途中で離脱するような生徒もおらず、周りの人たちへ気を遣いながら芸術文化鑑賞会を楽しんでいたように感じます。

今回の芸術文化鑑賞会で、初めてどこかへ一人で向かう経験や買い物をする経験をした生徒もいたかと思います。このような行事をきっかけに、普段の生活でも様々なことにチャレンジし、ソーシャルスキルを身につけてもらえればと思います。また、班行動から自分のことだけでなく、周囲の人たちの様子を考え、共に行動するという経験もしています。普段は味わえない状況から、実りある経験になっていると幸いです。