[高等部通信4月号]学園長より~可能性の扉~1

2021年4月12日

  • はじめに

 

4月8日から高等部の新学期が始まり、久しぶりに生徒の笑顔を見ることができました。コロナ禍で昨年度は全国の高等学校でも中程度の鬱状態で苦しんでいる高校生が30%いるとのマスコミ報道が先日あり、休み中の生活の乱れを危惧していましたが杞憂に終わりホッとしています。4月10日には新入生の入学式があり、緊急事態宣言解除後「第4波」が心配される状況下での開催であったため、在校生は代表のみの出席とし、保護者のご出席もお一人にさせていただきました。保護者の皆様の自然学園の教育方針にご理解、ご協力を賜り誠に感謝しております。

 

東京五輪・パラリンピックの開催を目前にして日本ではコロナウイルスのイギリス型の変異種の感染拡大が深刻化し終息の目途がつきません。首都圏での感染者の急増で東京では緊急事態宣言が4月25日から5月11日まで発令されました。自然学園では何より現在はお預かりしている生徒の命と健康を第一に考え、学校行事等の開催運営には慎重を期して取り組む所存です。ご理解のほどよろしく願い申し上げます。

 

通信制高校の単位認定はレポートの課題の提出とスクーリングと言われる面接授業の出席が必修になっていて、年に数回程度のスクーリング以外は自宅での自学でも学業が修められる制度です。現在の通信制高校は各地域に学習センターを設けて授業形式で自学自習を補っている現状があります。現在通信制高校に在籍している生徒のニーズは学校に行かないことにあるわけではないからです。近年、通信制高等学校を受験する生徒が増加して、全国の高校生の17人に1人が通信制高校の生徒です。通信制高校の入学者は高等学校で経験する行事や人との関わりを期待して入学してくる生徒がほとんどではないかと思います。むしろ全日制高校と同じような学校生活を期待している生徒のほうが多いと思います。自学自習での単位認定が難しいので学習センターに通って授業を受講している生徒が多いと思います。自然学園は通信制高校の技能連携施設の認定を受けている学習センターです。ですから当然自然学園で学習することで高校卒業資格が取得できる訳です。授業に出席することが単位の認定に結び付きます。そして自分の居場所があるクラスでの人間関係を通して社会参加に必要とされる社会性を学ぶのです。

 

このことを忘れずに新入生はこれからの学校生活を充実したものとするように努力してください。

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