バンブー教室の昨年の取り組みと、今年の抱負
2014年1月24日
昨年は、より保護者の方々との接点を持ちながら、
保護者と自然学園の両輪で、
お子様方の支援に取り組めるよう、
年内に2回の自然学園定期公演会を
開催させていただきました。
2回とも定員が満席となり、
盛況な講演会を実施できました。
少しでも、今保護者の方々がお悩みの、
お子様に関する取り組みのお答えや
意識が共有できたことと自負しています。
次に取り組ませていただいたことが、
心理カウンセラーの小川が中心になり、
医療顧問の海老島宏先生にお手伝いいただきながら、
発達検査(WISC-Ⅳ)を実施し、
より正確なお子様のつまずき、
困り感に対するアセスメントや、
お子様が抱えている2次障害の対応を、
医療機関に結び付けながら、
初期段階でのアプローチができる体制を
強化したことでした。
また、夏期講習、冬期講習においては、
『体育コース』や『音楽コース』を
新設させていただきました。
体育コースは、広義のLD(学習障害)として考えられる
発達性協調運動障害の原因となる
空間認知力や不器用性、
バランス感覚の悪さ、
体幹の弱さなどに配慮して、
段階を踏まえながら
子どもたちができなかった縄跳び、
跳び箱、鉄棒、ボール運動が
少しずつできるようになることを
目標に置いています。
音楽コースは、
聴くこと、音を楽しむこと、
リズムを身体で体感することを前提に、
音楽を通して情操性を養う音楽療法を
実践する講座です。
これらの新しい取り組みを行うことで、
学校教育の中に彼らの苦手教科があって、
学校嫌い・不適応になりかけている子どもたちに対して、
苦手教科に向き合うきっかけと
自信を持たせることを目標にしました。
今年は、たけのこクラスや
小学校低学年の子どもたちに対して、
応用行動療法や認知行動療法を基礎にして、
8年間の臨床で積み上げた指導方法や
教材教具を用いた
オリジナルのプログラムの開発に
着手したいと思っています。
そして以前にもお話した
DSM-Ⅳの自閉症の診断基準の改定によって、
早期の診断を受けている子どもたちに対して、
少しでも社会性が育まれ、
言語の獲得が進むような状況が
生まれるよう貢献したいと思っています。
ソーシャル・スキル・トレーニング(SST)の
充実も視野に入れています。
自然学園 学園長 小林 浩
『バンブーだより1月号』より抜粋