発達障害と不登校③

2011年12月16日

(こちらの記事は前回の発達障害と不登校②の続きです。)
3に関しては、
もともと予定外の行動を苦手とし、
言語性が低く、
言葉や文字による自己表現や
相手の気持ちの理解が低い発達障害がある子供たちの場合、
放課後のイレギュラーの場面における
友達づきあいに慣れていない子供たちは、
学校での関係以上に煩雑な人間関係を求められると、
その際に柔軟な対応ができずに
人間関係のトラブルが生じてしまう可能性が
高くなってきます。
メールでのトラブルも同様です。
また、いじめが発生する可能性も非常に高くなってきます。
もともと、
いじめをうけやすい特性をもっている子供たちならなおさらです。
ゲームなどに関しても思春期になると自己愛が強くなり、
孤独や対人不安は
テレビゲームやインターネットへの強迫的没頭により
自己愛的に代償されている場合が多いとされています。
もし、そうであるならば
家庭でテレビゲームなど規制されている子供たちの場合、
放課後のゲームセンターでの遊びを覚えてしまった子供たちは、
よりゲームに没頭する結果になり、
それが生活習慣の乱れとなり、
非行など反社会的な行動に結びつき、
学習意欲が後退する可能性が高いことも、
発達障害がある子供たちの特徴と重なる部分です。
 
4に関して言えば、
授業時間が増えることや小テストも含めテストが多く、
人と競わされることが多くなることや提出課題が増えることは、
彼らの計画通りに物事をすすめることができない苦手さを増長して、
精神的なストレスに直接結びついてきます。 
まして学年があがり、
入試をまわりの子供たちが意識してくると、
まわりと同じようにできないことから投げやりさが強くなって
現実から逃避する気持ちが大きくなり、
何に対しても消極的になってしまいます。
以上のようなことが
先に記した近年、中学校の不登校生が増加している理由と
発達障害がある子供たちが有している特徴や行動面のつまずきと、
驚くぐらい重なり合っていることが理解いただけたかと思います。
(発達障害と不登校④へ続く)
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