3年生の進路状況(多様性に合わせた進路指導の進め方)

2026年2月9日

3年生の状況を考えるとIQ値がグレーゾーンの境界値にある生徒ばかりではありません。一般に言われる平均値である100を上回っているお子様も少なくありません。ASDの診断がある生徒は知的レベルが高いお子様ほど認知発達の凸凹の値は大きくなる傾向があったり、ASDの特徴であるコミュニケーションが一方的であり相手の立場や気持ちが理解できない傾向が強くなったり、社会的な能力が極端に低かったりする傾向があります。そのようなことから人間関係のトラブルやいじめなどが理由で2次障害的な症状が露呈し不登校に至るケースの卒業生もいます、不器用性や発達性運動協調障害はあるものの、体育などの実技教科以外は試験の得点も良く内申点も高い生徒が一定数いるのです。

上記のような生徒の場合、大学入試が不可能かと言うとそうではありません。学校推薦型選抜での入試内容は学科試験よりも、学ぶ意欲、人柄、コミュニケーション能力が評価され、面接、小論文、書類審査だけの入試なので合格の可能性は高いのです。受験資格は内申点が重要になり3年間の内申点の維持が必要となります。面接や小論文があるので言語性ワーキングメモリの弱さがあり、人前に出ると緊張が強く、自分の気持ちを表現することが苦手で、文章に書いて作文として表現することが苦手な生徒には向きません。自然学園に認知発達の凸凹があり、SLD(限局性学習症)のようにワーキングメモリのように視空間や言語的なワーキングメモリが弱い生徒も真面目にコツコツと学習に取り組み、範囲が限られていれば暗記力も高い生徒が少なくありません。そのような生徒は学校の基準をクリアできる高い内申点を持っている生徒がクラスでも相当数いるのです。

大学に意味として専門的な学びと知識の深化を挙げるなら、興味に偏りや彼らの特性として自分の興味のある特定の分野は自分で幼い時から知識を広げ博士級の知識を持ち合わせている生徒も少なくありません。サヴァン症候群に近い暗記力を有している生徒います。今まで限られた社会でしか活動していない生徒もいるので人間的な成長と視野の拡大およぶ将来の選択肢の拡大のために大学進学を考える生徒もいるでしょう。

不登校などを経験し社会不適応性が原因で学校生活に悩みを抱えている発達障害傾向がある生徒は自己肯定感や緊張、不安が強く、自己肯定感の低さや自己評価の高さから2次障害になりやすく、精神的な不安定さや学校生活における人間関係のトラウマに悩んでいた生徒少なくありません。せっかく自然学園高等部で回復し意欲的になってきた精神状態を次のステップに移行させるためにもモラトリアム期間を設けてスローステップで歩ませることがベストな生徒もいます。そのような生徒の場合、企業実習の経験の少なさや社会経験の少なさに対して社会に出ることを先延ばしにして人間的な成長と視野の拡大およぶ将来の選択肢の拡大のために働くための練習に自然学園大学の進学や就労移行事業所や地域の職業センターを考える生徒もいます。

自分の好きなことを継続するために専門学校を選択した生徒もいます。一般的にADHDを持つ人々の中には、特定の分野で抜群の才能を発揮し、「天才」的そのクリエイティブな能力を評される人が多いと言われています。ADHDの特徴として挙げられるのは、不注意、多動性、衝動性でこのような特性からまわりから見ても落ち着きのないハチャメチャな振る舞いで学校生活でも困難をもたらすことが多いですが、特性である多動性は持続的なエネルギーとなり、長時間にわたって創造的な作業に没頭することができます。また、衝動性は新しいアイデアやアプローチを試す原動力となり、革新的な解決策を生み出すことができます。帰宅するとすぐにゲームに没頭し、ゲームを通して動画作成を自分で覚えてしまったようです。課題であった動画作品が評価され特待生で専門学校の内定が決まった生徒もいます。

発達障害者の就労では、発達障害の特性を踏まえたうえで、彼らの集中力や作業における正確性を高く期待した事務系の求人が中心になっているように思います。A5用紙に順番に書かれた配送品を個数、順番を確認し、宅急便の袋の挿入し配送する仕事や保険会社の顧客名簿の作成など業務などの求人など仕分け、名簿の作成、伝票整理、DMの発送、名刺、会社案内の印刷、製本等の事務系業務を担当している話を卒業生から聞いています。障害者就労の仕事は、数える、折る、封入するなどの単純作業のルーティンが業務のイメージとしてありますが、現状は大分違ってきているようです。最近は農業や緑化に特化した作業も業務として多くなっていて屋外だけではなく、都心のビルの屋内での作業を行う企業が多くなってきました。企業が発達障害者の人たちを理解し、企業の新規戦力として期待している大きなうねりが始まったような気がしています。そのような状況がありながら自分の適性に合った仕事を業務としている企業に採用され内定が決定している生徒の割合が非常に多かったように思います。普通就労としても「ガッテン系」の建設系の企業にも複数内定者が出ています。

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