高等部通信 新学期特別編集号 学園長ブログ

2023年9月1日

1、はじめに

夏休みが終わりました。今年は例年より暑さが体に堪える夏になっています。春日部の近隣に位置する埼玉県川口市、越谷市の気温が連日のように、その日の日本列島の最高気温としてニュースになっています。この酷暑の中、高等部の生徒の皆さんは企業見学に足を運んでいます。見学をしている特例子会社などの企業の親会社は大手の上場企業がほとんどで、その本社は大手町など都心にオフィスを構えています。その関係で見学に行く企業も本社や近隣のビルに事業所を構えているケースが多いので、アスファルトに紫外線が照り返す高層ビル街のジャングルを逃げ惑うヌーの大群のごとく、汗だくで必死に隊列を崩さず、後れを取るまいとする生徒の皆さんの姿にエールを送らざる得ない気持ちになりました。

私は先日、3年前の卒業生と3年遅れの修学旅行に行って来ました。コロナ禍で3年生ではほとんど学校行事がまともにできなかった学年で、例年行われていた修学旅行も中止となりました。しかし、生徒の「このクラスで修学旅行に行きたい」という強い希望を担任が受け入れ、今年、修学旅行を実施する運びになりました。自然学園大学部に所属している生徒以外は皆就職して社会に参加している卒業生だったので、酒を酌み交わしながら実社会の厳しさなどを話していました。卒業生の会話に耳を傾けながら、彼らの成長に胸が張り裂けんばかりの感動を覚えました。自然学園を創立した際に掲げた理念を、彼らが体現してくれていることを非常に嬉しく、また誇らしげに思えたからです。

9月になると第17回目となる定期講演会があり、先生に就労をテーマとした講演を予定しています。このような話題が続いていることから、今回は自然学園の特色の一つである「企業への就労」についての取り組みをお話しさせていただきたいと考えています。

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