[高等部通信1月新年特別号]学園長より~可能性の扉~1

2020年1月28日

1、新年のご挨拶 

新年あけましておめでとうございます。
12月20日(金)のクリスマス会は、プレゼント交換など高等部の生徒の皆さんが充分楽しんでもらえた、今年を締めくくるにふさわしい盛大なパーティーになりました。何よりも生徒の皆さんが楽しんでいたことに喜びを感じました。
人との関わりを苦手としていた人たちが、学年、学部を問わず、自然学園の仲間としてみんなでこの会を盛り上げ、はしゃいで笑顔で今年を終わることができたことをうれしく思っています。

私が高等部の皆さんの目標に挙げていた「グループワーク」が、2年生からすでにできるようになってきていることをうれしく思っています。「グループワーク」は、現在就労における企業が採用の基準として「協働、協調」などのスキルが求められていると感じています。「グループワーク」とは自分の役割を責任持って遂行できる能力と他者と同じ目的を共有して、その目標に向かって共同作業ができる能力であり、そのバックボーンとして他者への気配り・注意力・配慮、コミュニケーション力などが必要とされます。まさしく思いやり収穫祭での音楽祭や藤まつりも含めた模擬店などで実践されたスキルこそグループワークです。
今回のクリスマス会では、高校2年生の2人羽織には感動しました。話に聞くと急きょ3人羽織が2人羽織になったそうですが、イレギュラーな変更も落ち着いて対処できていました。一人ひとりが自分の役割を把握して、見ているお客さんに少しでも楽しんでもらおうとの共通した意識を強く感じました。そして台本が何よりも見事でした。ちゃんと落ちもあってプロの構成作家が書いたような立派な台本でした。この劇に対する思いの深さを感じました。ちゃんとした台本、脚本を書きなおしながら、笑いが取れる喜劇に構成した腕前は見事でした。まさしくグループワークの成果が花開いた大きな事例です。クラスメートをどんなことがあっても信頼し、認め合い、助け合うことができる素晴らしいチームワークも見て取ることができました。

終業式を兼ねた2学期の最後を締めくくるにふさわしいクリスマス会になったことに大きな感謝をしています。高等部の皆さんの生き生きとした姿が、小さな希望の灯でともされていることを誰の目にも見て取れたことでしょう。今年は一人ひとりの掲げた目標に向かって大きな飛躍ができる年になることを祈っています。

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