高等部通信2月号 学園長ブログ~可能性の扉~-2

2023年2月17日

2、自然学園高等部始業式 式辞

 

『1月10日 本日から自然学園高等部の3学期が始まります。

新学期の最初に皆様に伝えたいことは自己責任についてです。昨日は成人式でした。何をもって大人になったと言えるのでしょう。自分の判断で物事を考え決断し実行に移し、その責任を担うことが大人としての第一歩です。例えば、18歳以上を「成年」とする改正民法が2022年4月から施行されました。また、罪を犯した18、19歳を「特定少年」として厳罰化する改正少年法が昨年成立し、現行法の全件家裁送致は維持しながらも、18、19歳も成人と同様の刑事手続きを取る検察官送致(逆送)の対象犯罪を拡大しました。このように、社会的に成人として扱われるということは刑法上成人として処分されるということです。法を犯した責任は保護者ではなく本人に責任の所在があるということです。選挙権も18歳から認められました。高等部3年生の中には18歳になった人がいると思いますが、大人になるということは、このように自己責任が問われてくるのです。

高等学校は、中学校とは違い義務教育課程ではありません。小学校、中学校に皆さんを通わせ、教育を受けさせる義務は保護者にありますが、高等学校は皆さんの意志で学業に励み、74単位の単位数を取得しなければ卒業ができません。その責任は高校生の皆さんに課せられています。高等部1年生をはじめとして在籍生徒にはもう一度、このことを自覚して欲しいのです。

これから皆さんは後期試験を受けることになります。ご存じの通り出席日数と試験の得点および授業態度が加味され評定がつけられます。2以上の評定で単位が認定されます。3年間で74単位が認定されなければ卒業はできません。単位が認定されない責任は本人にあるのです。卒業するかしないかはあなた方の意志に任されているのです。そのために、これから控えている試験を自分の責任として受験することがあなた方の義務であり、その結果は皆さんが受け入れなければならないのです。

皆さんの努力を期待しています。

今年は一人ひとりの掲げた目標に向かって大きな飛躍ができる年になることを祈っています。

 

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