[高等部通信11月号]学園長より~可能性の扉~6-③

2020年12月25日

6、学習支援で大切なもの③

ある大学の陸上部の監督がテレビ番組で優勝する強いチームにするために行ったことの一つとして、まず生徒に自分に手が届く目標を設定させることだと話していましたが、一つの目標をクリアでき、今まで出来なかったことが出来るようになれば、次の目標が見えて来るものです。何もかも出来ないままでは、どこから勉強して良いのか分からず、暗中模索のまま目標を定めることさえ出来ません。目の前の次に出来ることを目標に置いて、努力して出来るようにすることが高等部で実践しているスモールステップの学力アップメソッドと同じだと思っています。

学習計画を立てるには、今、自分がつまずいている所からもう一歩で手が届きそうな課題にチャレンジできるような目標を立てることが大切です。そうしていけば、課題ができた喜びや達成感を経験させていくことができるでしょう。

出来ないことでの失望感より多くの成功体験が上回ることによって次のステップに向かう好奇心や学習意欲が出てきます。

そして、人は褒められることで自尊心が満たされ、そこで得た自信が向上心に繋がって来るものなのです。最初は凸凹の凸のスキルで解法が見つけられるような課題を選んであげることから始めることが重要なのです。

高等部の生徒の皆さんが今まで勉強を苦手にしてきた理由がわかれば、学力を向上するために必要なことが具現化できます。そのようなお話を【「読む・書く」「算数・数学」が苦手な子どもたちの理由】をテーマにした特別講演会第2部でお話をさせて頂きました。

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