高等部通信11月号 ◎学園長より ~可能性の扉~-2

2023年12月21日

2、第15回自然学園『思いやり収穫祭(音楽祭)』の報告

自然学園の学園祭である『思いやり収穫祭』も秋晴れのさわやかな天候に見舞われ、青空の下で実施することができました。保護者の方々におかれましては、お忙しい中、足を運んでいただき誠にありがとうございました。保護者の皆さんにご参加いただいたことで、学園祭が活気を帯び、生徒たちの励みになりました。本当にお世話になりました。おかげさまで多くの方々に子どもたちの大きく成長した姿を見てもらうことができ、大変嬉しく思っています。

今年の音楽祭では、団体賞として高等部3年が金賞、銀賞は中学部、銅賞は小学部が受賞しました。個人賞として、金賞は大学部生徒、銀賞は高等部3年生の松尾優輝くん、銅賞は高等部2年生の中川雅司くんが受賞しました。学園長賞は中学部から2名、大学部から1名、高等部1年生から稲葉茉穂さんが受賞しました。

団体賞金賞の高等部3年生は、課題曲に「水平線(back number)」を選びました。音楽祭に向けて何週間も前からパートごとに分かれて練習していた歌声が、私の部屋にも聞こえていました。幾度となく積み重ねられた練習に支えられた歌唱は、力強く私たちの胸に響きました。また、間奏では松尾優輝くんと伊藤颯太くんが作成したパワーポイントで高校生活の思い出画像を映し出し、客席の人たちが感動するような演出がありました。一人ひとりが役割分担を把握し、自分が何をしなければいけないのかをしっかり理解していました。そのことは高等部3年生の生徒全員が共通の目標意識をもって音楽祭に臨んでいたということです。

団体賞金賞の中学部は、難しいスローテンポの曲をハンドベルで演奏し、素敵なメロディーを奏でてくれました。3学年が集まっているにも関わらず息がぴったりでした。練習の成果が表れている素晴らしい演奏でした。幼いながらも中学部のハンドベルの演奏も同様の感想を持ちました。このスキルこそが社会で必要とされるグループワークの基礎的構造の根幹を支えるものであり、働くことの基盤となる「協働・協力・協調」の原点です。

高等部3年生の個人賞銀賞の松尾優輝くんは、マリオのキャラクター「ルイージ」に扮し、見事なボイスパーカッションを披露してくれました。いつもながら見事なパフォーマンスで観客の皆さんを大いに盛り上げていました。

今回のテーマである「声援」にふさわしい共感スキルが感じ取れるクラスに高い評価をしました。クラスが団結して音楽祭を通じて伝えたい思いをストレートに表現できたクラスが金賞に輝きました。出演したどのクラスも、全員が結束してこの日を目指して練習した経過が手に取るようにわかる連帯感のあるパフォーマンスでした。

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