[高等部通信12月号]学園長より~可能性の扉~2

2021年12月2日

2、第13回自然学園思いやり収穫祭(音楽祭)の報告

11月6日(土)、11月7日(日)にかけて実施された自然学園の学園祭である『思いやり収穫祭』も秋晴れのさわやかな天候に恵まれ、青空の下実施することができました。保護者の方々には、音楽祭の際はお忙しい中足を運んでいただき誠にありがとうございました。お子様の出演した演目だけのご観覧に限らせてしまったことに大変申し訳なく思います。保護者の皆さんがご参加いただいたことで、学園祭が活気を帯び、生徒たちの励みになりました。本当にお世話になりました。このような形での開催ではありましたが、おかげさまで多くの方々に子どもたちの大きく成長した姿を見てもらうことができ、大変嬉しく思っています。

今年の音楽祭では、大学部が金賞、中学部が銀賞、高等部1年が銅賞を受賞しました。学園長賞の団体賞は高等部3年生が受賞し、大学部のダンスリーダーであった2人の生徒とソーラン節を見事に踊り切った中学部の2人、オリジナルのダンスミュージックを演奏してくれた高等部2年生の男子生徒、そして、手話で歌詞の内容を見事に表現してくれた高等部2年生の女子生徒を選出しました。

協力、まとまり、演出、難易度などを含めた総合評価で採点はしましたが、「協力」「協調」そして「調和」のあるクラスが順位を独占しました。今年も新型コロナの感染対策として、歌、合唱、管楽器等の演奏は事前に個別に録音した音源以外は不可とさせていただきました。飛沫のリスクが少ないダンス、手話などでの演出になりました。制限がある中でパフォーマンスを発表し合うことで、クラス毎のチームワーク、そして『思いやり収穫祭』のテーマである『協力』の根源をなす「協調」「協働」をより演出できた音楽祭であったと満足しています。

中でも、高等部3年生のパフォーマンスは、生徒全員で結束して、この日を目指して練習してきた経過が手に取るように分かる連帯感のあるパフォーマンスでした。3年間育んだクラスの絆を力強く感じる大きな成果を本番で表現することができました。
生徒の皆さんの中には、小学校に入学する前から、お遊戯会などでも他のお子様と歩調が合わず、模倣ができないため一人だけ違う踊りをしていた人がいるはずです。そのように感覚的なつまずきや認知的なつまずきの特性がある子どもたちが多い中で、ハンドベルの演奏が一拍遅れてしまう、ダンスが周りの人たちと合わないなど、小学校の学芸発表会や中学校の合唱コンクールなどを苦手としていた人たちが多いのではないかと思います。

人前で発表することが苦手な人や、人前だと緊張で言葉が出なかった人もいる中で、その成長には目を見張るものがありました。

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