[高等部通信2月号]学園長より~可能性の扉~③

2018年2月27日

3、通信制高校および技能連携校としての自然学園の学習について
通信制高校に関しては昭和22年の学制が制定されたときに認められた高等学校で就労学生でも単位が認定されるように面接指導とレポート課題の提出など、自学自習を修学の基本とした高等学校です。今現在は高校中退生や不登校を経験した生徒の多くが利用するようになったため通信制高校を希望される生徒のニーズに応えた全日制の学習センター(学習キャンパス)を全国に展開し、ユニークなコースや履修教科を特色とした毎日登校出来る通信制高校が主流になっています。東京都以外の学習センター(学習キャンパス)の多くは、技能連携施設として教育委員会の認可を得ています。それ以外に通信制高校のレポート学習を補習することを目的として全日制で取り組んであるフリースクールのような教育施設があります。
通信制高校の利用者が年々増えている中で、通信制高校では単位認定をめぐっていろいろな問題が起きました。相次ぐ通信制高校の不祥事に対して、文部科学省は、通信制高校の指導を厳しくして、サポート校の添削や面接指導の管理の徹底を求めました。このことによってサポート校や通信制高校に在籍する、学習意欲がなく登校しない生徒がレポートの提出やスクーリング出席に今まで以上にウェートがかかるようになってきたので、不登校傾向や情緒が混乱している精神的に不安定な生徒は、今までの通信制高校のレポート指導で単位の認定が困難になり卒業が3年間でできないこともありえると予想しています。   ほとんどの通信制高校が中退生や不登校生徒の受け入れに熱心な学校であり、最近は大学進学に力を入れている通信制高校が多くなっている実情があります。最近では不登校生には発達障害傾向の生徒も多く、在籍生の現状としては発達障害がある生徒の受け入れを行っている通信制高校や技能連携校、サポート校がほとんどです。高等学校での特別支援教育は現状では行われていません。ようやく公立高等学校で特別支援教育の導入が話し合われ、実施は決まったものの何校かの限られた学校で実験的に行われているのが実情です。通信制高校のほとんどでそのための特別なカリキュラムや学校環境での合理的な配慮は行われていないのではないでしょうか。自然学園高等部はこのような状況で唯一特別支援教育を実施している通信制高校の学習が学べる技能連携施設であると自負しています。そして自然学園は学校法人国際学園星槎国際高等学校の春日部学習センターに認められています。

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