高等部通信4月号 学園長ブログ~可能性の扉~-2

2023年5月15日

3、入学前ガイダンス

3月18日(土)に、4月から入学予定の新入生に対して入学前ガイダンスを実施しました。現時点で入学が確定している生徒の皆さんの前でご挨拶させていただきました。

最初にお話しさせていただいたのは高校卒業資格についてです。皆さんが今まで学ばれてきた小学校や中学校は義務教育課程であり、日本国憲法の教育の義務として規定されています。養育者はその子女に義務教育を受けさせる義務があり、子女には教育を受ける権利があります。義務なので授業料は無償で、登校しなくても進級できなくなることや退学はありません。一方で、高等学校は教育を受ける皆さんが望んで教育を受けるところなので、教育を受けることを拒否すれば、継続して通うことや単位認定を受けることができません。したがって、自分の意思がないと進級や卒業ができないところが高等学校です。

単位とは学習の量のことを指します。時間割の中で授業時間が多い教科ほど単位数が多くなります。通信制高校の教科にも、それぞれの教科に定められた単位数があります。単位数は、レポートの提出回数やスクーリングの規定回数によって決められます。前期・後期のレポートの提出回数やスクーリングの規定回数の多い教科は単位数も大きくなります。これらを満たせなかった場合、前期・後期の学力考査を受験する資格が得られず、単位の認定は不可能となります。3年間以上の在籍と74単位以上の単位取得で、高等学校の卒業資格を取得することができます。

74単位の中には、技能教科と特別活動の単位が含まれています。学校教育法第55条により、埼玉県の教育委員会から認可を受けた技能連携施設である自然学園は、技能教科の一部や特別活動の単位を独自に認定することを認められています。つまり、技能連携施設であり学校法人国際学園星槎国際高等学校の春日部学習センターでもある自然学園の授業を受講することで、前期・後期のレポートの提出回数やスクーリングの規定回数を満たすことができ、卒業が認められます。そして、自然学園では特別活動として、修学旅行やサマーキャンプ、スキー教室およびその事前指導、事後指導などの定められた学校行事の出席は必修としています。体育祭や学園祭なども同様です。また、企業見学や企業実習は技能教科の出席に換算されます。学力考査の基準点の得点に満たない場合は、追試験を受けて合格点の認定を受けなければいけません。授業や特別活動の出席を満たせないようであれば、代替の課題を消化しなければ単位の認定に結び付きません。このような単位認定の際の基準は全日制高校、定時制高校も含む高等課程全般に定められています。

だからこそ、高等学校で卒業することは自分に責任が問われることになるのです。自然学園に何のために入学してきたのかを、入学する前にもう一度皆さんに考えていただきたいと思います。

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