[高等部通信5月号]学園長より~可能性の扉~②-1

2017年5月18日

2、入学式にお伝えしたかったこと
入学式の式辞を通して新入生の皆さんにも在校生の皆さんにもお伝えしたかった言葉があります。それは、「置かれた場所で咲きなさい」と言う言葉です。
修道僧を志し、アメリカへ渡り、36才という若さでノートルダム清心女子大の学長になった渡辺和子先生は、周囲が羨ましがる栄光の道とは裏腹に、彼女は才能溢れる輝かしい人生を歩んできたわけではありませんでした。誰も知り合いがいない土地で嫉妬や妬みにさらされ、思い通りにいかない毎日に彼女は心を痛めます。
「どうして自分はここにいるのだろう」「何故、こんなにもうまくいかないのだろう」
そんな彼女に、ある宣教師が英語の詩を差し出した。その詩の冒頭の一行、それが「置かれた場所で咲きなさい」という言葉だったそうです。生きるということは決して思い通りにいくことばかりではありません。
望んで手にしたはずなのに、「こんなはずじゃなかった」「どうして~してくれないの」と環境を恨む日々もあるかもしれません。諦めるといっているわけではありません。
根をはれば、いつか花をさかせることができます。今成果が出ない分、いつか大きな花を咲かせることもできます。

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