[高等部通信6月号]学園長より~可能性の扉~7

2020年7月9日

7、おわりに

自然学園が第一にアセスメントを重視していることは、すべてこのような状態から彼らを立ち直らせる唯一の術がその結果に隠されているからなのです。

おかげさまで新入生においても全員が元気に休校の間も過ごしていたようで、『ZOOM』やメールでのホームルームでは元気な姿を見せてくれていたようです。

 

新型コロナウイルス感染拡大防止による臨時休校、緊急事態宣言による度重なる臨時休校の延長、そして、何とか5月28日の入学式を迎えることができ、6月の分散登校が実施できるまでになりました。変わらずの保護者の皆様方のご支援に大変感謝しております。この場をかりてお礼を申し上げます。新入生は新しい環境に対する不安でさぞ緊張した日々が続いていたことでしょう。新3年生の皆様は進路に対しての不安と何もできないもどかしさでさぞつらかったことと思います。

 

学年が上がり高校3年生になってくるとクラスの子どもたちの話題も就職や大学受験にシフトして大学の推薦基準やAO入試、推薦入試の話題や予備校での模擬試験や個々の成績の話題または体験就労実習の話題が多くなってきます。ホームルームでも進路について担任の先生の話を頻繁に聞くことが多くなります。もちろん家庭でも食卓でも進路の話題が上ってくるでしょう。

 

LD傾向が伴う発達障害の子どもたちは、学力不振の悩みを抱えているので精神的な負担や焦りが大きくなってきます。強迫観念的な気持ちが心の中を支配するようになってきます。それに追い打ちをかけるようにレポートなどの学習課題、放課後の予備校、試験勉強などに割かれる時間が多くなると精神的にもゆとりがなくなり、余計に不安定な気持ちに拍車がかかってきます。

 

自然学園のスタッフが一丸となり、現在の一番注意を要する時期を乗り越えていく所存です。これからもご協力お願い申し上げます。

                       自然学園高等部 学園長 小林 浩

お問い合わせはこちら