[高等部通信11月号]学園長より~可能性の扉~1

2020年11月30日

1.はじめに

朝晩は寒さを肌身に感じるようになり、秋の深まりとともに冬の足音が聞こえてきました。木々の紅葉もピークを迎え、いよいよ寒さも本格的になってきたような今日この頃です。

10月31日(土)、11月1日(日)にかけて自然学園では『思いやり収穫祭』を実施しました。

『思いやり収穫祭』も開催が危ぶまれ、体育祭同様にプログラムを大幅に変更して、開催することが出来ました。何とか開催したいと考えていたので自然学園を支えて頂いている保護者の皆様方のご理解ご協力に深く感謝しています。

「音楽祭」も「模擬店」も制限がある中で出来ることを工夫して、今までに無いものを精一杯、考え抜いた努力は、たくさんのお客様にはお見せすることは出来ませんでしたが、参加する生徒の皆さんの心にはいつまでも忘れられない尊い何かが残ると思います。

初日は春日部市立八木崎小学校の体育館をお借りして音楽祭を行い、午後からは自然学園の校舎で生徒の作品などを展示した展示会を実施しました。2日目の日曜日は校舎で模擬店や在校生徒による作品展示会を実施しました。

高等部3年生の皆さんは、これから企業実習などの就職活動を控えていて落ち着かない日々を過ごしている人もいることと思います。努力をした人には必ず結果がついて来ているはずです。また、企業から採用の内定通知が届き、4月からの企業への入社が決定し、ほっと胸をなでおろしている人たちもいることでしょう。
3年生は、少しずつ進路が決まり始めてきており、3年生の皆さん全員がそれぞれの希望されている進路に落ち着いてくれることを願っています。

クラスメートは一つのチームです。クラスメートの全ての人たちの進路が決定してゲームセットです。クラスが力を合わせて戦っている途中で自分だけ進路が決まったからといって、自分勝手な振る舞いをしたり、チームの戦いから離脱したりすることは許されません。チームメートとしてこれから戦いを控えている仲間に精一杯の声援とできる限りの支援を届けてください。そのことが皆さんに3年間かけてお伝えしたソーシャルスキルであり、人としての在り方です。自立とは周囲の人がその人の存在を認め、周囲の人に認められながら、尊厳ある人としてその人らしく生きることを言います。3年間過ごした自然学園という学び舎に居場所を感じて来た3年生の皆さんならこの意味を理解できると思います。そして皆さんが育んできたクラスメートとの友情はこれから皆さんが社会に出る上でかけがえのない財産になることでしょう。

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