[高等部通信11月号]学園長より~可能性の扉~2

2020年12月3日

2、第12回自然学園『思いやり収穫祭(学園祭)』の報告

10月31日,11月1日にかけて実施された自然学園の学園祭である『思いやり収穫祭』も良い天候に恵まれ実施することができました。音楽祭の際はお忙しい中、保護者の方々には足を運んで頂き、誠にありがとうございました。保護者の皆様がご参加頂いたことで、音楽祭が活気を帯び、生徒たちの励みになりました。本当にありがとうございました。このような形での開催ではありましたが、おかげさまで多くの方々に子ども達の大きく成長した姿を見てもらうことができ、大変うれしく思っています。

音楽祭では、高等部の3年生が金賞、銀賞は高等部2年生が受賞しました。学園長賞は高等部1年生が、また個人賞の銅賞は高等部1年生の2人の生徒が、個人賞の金賞・銀賞は高等部3年生が受賞しました。

「協力」「まとまり」「演出」「難易度」などを含めた総合評価で採点はしましたが、「元気」「団結」「調和」のあるクラスが上位を独占しました。今回の思いやり収穫祭のテーマの趣旨を体現してくれた団体が高等部3年生でした。感染防止対策として、歌、合唱、管楽器等の演奏は事前に個別に録音した音源以外は不可とさせて頂きました。飛沫のリスクが少ないダンス、手話、ハンドベルなどでの演出になりました。小学部・中学部・高等部・大学部の在籍生によるクラス、および学部ごとに制限されたパフォーマンスを発表し合い、クラスごとのチームワーク、そしてテーマである『生命』の根源をなす「人を愛すること、思いやること」の思いの深さが「協調」「協働」の一つの表現として演出できた音楽祭であったと思っています。

3年生全員が結束してこの日を目指して練習して来た経過が手に取るようにわかる連帯感のあるパフォーマンスでした。3年間で育んだクラスの絆を力強く感じる大きな成果を本番で表現することができました。

生徒の皆さんの中には、小学校に入学する前から、お遊戯会などでもほかのお子様と歩調が合わず、模倣ができないので一人だけ違う踊りをしていた人がいるはずです。そのように感覚的なつまずきや認知的なつまずきが原因でハンドベルの演奏が一拍遅れてしまう、ダンスが周りの人たちと合わないなどで小学校の学芸発表会や中学校の合唱コンクールなどを苦手としていた人たちが多いのではないかと思います。 

人前で発表することが苦手な人や人前だと緊張して言葉が出なかった人もいる中で、その成長に目を見張るものがありました。

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