高等学校における不登校生の支援について①
2014年12月15日
高等学校で不登校に至った生徒の場合、
退学に結び付いてしまうことが多い中、
元籍校を退学した後、
どのような状況になっているか、
ということを文部科学省が統計をとっています。
その統計によると、
「仕事をしている」47%
「仕事についておらず、学校にも行っていない」20%,
「学校に行っている」17.3%
「仕事をしながら学校に行っている」8.3%
「仕事をしながら学校以外の場所で勉強している」が
4.8%であるとなっています。
そこで考えなくてはいけないのが
「仕事についておらず、学校にも行っていない」
20%のほとんどがニートであるということです。
これは不登校の理由の上位を占める
「不安などによる情緒的混乱」や「無気力」の
状態の生徒とイコールするものだと思います。
福祉的な行政の取り組みでは、
発達障害と精神障害は分けて考えているようですが、
発達障害の傾向がある生徒に鬱や拒食・過食、
てんかん、強迫性障害、統合失調症の生徒が
存在することが事実である以上、
発達障害がある生徒の対策に、
高等学校が真剣に向き合う必要性を示す、
大きな統計結果であると思います。
『高等部通信 11月号』
学園長コラム~可能性の扉~ より抜粋